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子供の将棋遊び”将棋崩し””振り将棋”に合体型(長さん)

以前、中国シャンチー駒が宋時代に穴を空けられ
貨幣の準えて宝物とされていた話をした。そのと
き、日本の五角形駒には、そのような習慣が無い
と、ここでは書いたが、

間違いが有る

ようだ。日本将棋としては使用しない、子供の将
棋遊びで、”振り将棋”とか、”お金将棋”とい
うものが、webにも出ている。五角形だが、

将棋の駒を貨幣のように見る見方は、近代の日本
人にも有る。

だから、間違いだという事だ。

よって、これはこれで話が終わりだ。

 なのだが実は、同じ子供将棋で”盗み将棋”と
”振り将棋”を繋げる、ローカルゲームが有るの
を、個人的に私は知っている。

ので、記憶がなくなる前に本ブログで紹介しよう。
 遊ばれている(いた)のは、東京の下町地区で、
時代は、だいたい、西暦1960年代の頃である。
 ようするに将棋崩し(山崩し、または盗み将棋)
をした結果、手持ちの駒を使って、更に振り将棋
(お金将棋)をして、

他人の駒を全部取ったら勝ちというゲーム

が存在したのである。後半のステージでの駒の価
値は、次の通り。
 玉将、飛車、角行、銀将、桂馬、香車、歩兵は
其々100円、60円、50円、30円、10円、
5円、1円。振り駒は、盤外に金将がこぼれたら
0、駒を1箇所でも重ねたらマイナスで、逆払い
のルールであった。そして、金表1枚につき1円
で、本来の0円のはずの、全裏返しで100円、
本来4円のはずの全表で50円。横立ち1枚につ
き5円。縦立ち一枚につき10円。頭逆さ立ちで
1000円なので、最後のケースはいっきに勝負
が付く。なお、参加者がN人の場合他のN-1人
は、それぞれ払いになるので、N-1倍だけ、
”入金”される。
 以上のようなルールである。
 なお、このゲームの参加者は多方、”回り将棋”
もする者なので、振り駒の表現歩数は回り将棋の
ときに同様。ただし全裏返しのときには2階級特
進で角2進。全表返しのときには、1階級特進で
角1進。以上のようにルールを変えた。ただし頭
立ちにはルールが無かったので、たぶん、駒の進
み先を、そろばんで計算したのかもしれない。
(たぶん頭立ち1枚で、31周+8歩前進では、
なかろうか。)
 ちなみに全国各地にローカルルールがあったの
だろうが、たまたま私の知る”回り将棋”では、
歩兵→と金→香車→成香→桂馬→成桂→銀将→
成銀→角行→竜馬→飛車→竜王→玉将と昇格した。
一人に玉が出来たら、出来た者やタッグを組んだ、
変則ゲームのケースは、そのチームの勝ちとなっ
たように記憶する。
 以上の事から、話をパイプラインゲームに戻す
と、後半の振り将棋が出来るように前半の将棋崩
しでは、金将4枚は、予め除いておき、崩しの
将棋の山の中に入れ無いと言う

特徴が、このローカル合体ゲームには有った。

個人的には、将棋崩しで金将に点数が有るという
話には、よって違和感を持っている。
 けっこうよくやっていたと思っていたので、ど
こかに書いてあると思って、webを探してみた
が、この将棋崩し+振り将棋合体ゲームは、ざっ
と見た所、どこにも書いて無いようだ。本ブログ
では、

子供の将棋遊びは、独立に作られたのではなくて
普及者が、幕末のほぼ特定の人物ではないか

との疑いを持っている。だから、合体ゲームは
存在が、尤もらしい話に聞こえる。
 以上の点で、回り将棋や挟み将棋の江戸末期普
及者の、実体ヒントになるかもしれないため、
ここに、ローカルゲームの一つを記録して置く事
にしたい。(2020/01/19)

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