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1995年前後に京都八条跡で鎌倉後期の中兵出土(長さん)

かなり前なのに、天童の将棋駒と全国遺跡出土駒
に未掲載の、大将棋系の駒として、表題の”中兵”
が、京都市市内にて出土しているようだ。下記の
web文献に記載がある。
”将棋史研究ノート9-飛車と角行の登場-”、
三宅弘、西暦2018年・紀要(滋賀県文化財
保護協会)、38ページ~
三宅氏により、”角行も飛車も、13世紀に成立”
との旨の紹介の後で、中将棋・大将棋系の駒とし
て、13世紀末(鎌倉後期)に成立の遺物として、
京都市左京区八条三坊十四区(八条院跡)遺跡
出土の駒の表題

裏不明”中兵”駒が、文面だけで紹介

されている。これ以外としては、木簡研究17号
(1995)に記載されている程度しか判らない。
何れにしても、駒師は

ほぼ仲人と作り間違えたと見て、良いのであろう。

中兵が仲人の間違いだと仮にすれば、仲人は
普通唱導集に出てくるのだからその時代の大将棋
の駒のようである。なお、普通唱導集作者の良季
は、私の記憶違いがなければ、八条院末裔の子息
か女官かどうかは良く判らないが、上流階級の女
性や子供の教育担当の仕事等を、兼務していたと
の情報が、何かに書いてあったように思う。良季
が、池の坊不断光院の僧もしていたという事から、
何か分厚い成書を辿ったと記憶するが、余り定か
ではない。
 よってこの中兵は、もしかするとドンピシャ、

普通唱導集の唄の”仲人”の可能性も、確率0で
は無さそうだ。

 京都市等により余り大きく広報されず、25年
の長きにわたってひっそりと、情報が隠れている
ようなのが、誠に残念である。(2020/03/05)

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