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福井県一乗谷朝倉氏遺跡将棋の三人将棋化(長さん)

今回は、以前に紹介した、現行日本将棋型
の三人将棋に酔象を加えた、福井県の
一乗谷朝倉氏遺跡の朝倉小将棋または
朝倉将棋、朝倉象棋の

現行ルールのやり方で三人将棋は良い結果

となったので、報告する。
ただし、通常の現行朝倉小将棋または
朝倉将棋、朝倉象棋とは異なり、盤升目は
121升目、駒は63枚制になる。
そして、着手は時計回りに行うが、

①王手を掛けられたときに、掛けられた
プレーヤーに跳ぶ。
②駒取りを他の2人のプレーヤーに掛けら
れたとき、その次の手に限り2手指しがで
きる(特例の特権を放棄するときには、一
声掛ける等が必要。)

という点が異なっている。また、3人将棋
なので、前に述べたように、

①3人のうちの一人が投了したら、投了し
た者の玉将ないし太子だけ、盤面から取り
除き、他は以降、誰にも動かす事は出来な
い邪魔駒となる。負けた者の持駒は以降、
使わない。
②中央三叉筋へは、歩が1個しか置けない。
③盤面13筋あるうちの、歩兵が初期配列
で置かれる筋は、各々のプレーヤーに関し
て全筋ではなくて9筋であ。つまりもとも
との空き筋が、4筋有る点に、注意が必要。
ただし、この4空き筋にも、歩兵は1歩し
か置けないと厳格化する

等、3人将棋に特有の注意がある。なお、
当然だが③で、特定プレーヤーから見て、
”奥の4筋”は、5段目より手前で自陣に
繋がらない”根無し筋”である。5段目は
どちらを向いても”前方”しか存在しない。
後退してきた走り駒は、5筋目で一旦停止
する必要も当然ある事になる。
 また、以前に述べた通り、第4列の自陣
4段のたとえば、4六の位置に打たれた
先手桂馬は、①3四桂、①5四桂の後手陣
睨みだけでなく、中手陣方向を睨む、
①十5四桂の3方向跳びとなるとした。
 ちなみに今回は朝倉小将棋の内容に関し、

福井県で実際に指されているルールと同じ

にした。すなわち、酔象は玉将の前升目に
初期配列され、酔象自体は、後退できない
7方歩みであり、太子は玉将と同じ働きと
動きの駒。ただし、以前本ブログで推奨し
たルールと違い、玉将同様

成り太子酔象は、持ち駒にできない

として攻撃力に、さほど寄与しないように
調整した。
 この条件で1局だが実際に指して見ると、

現行の日本将棋の3人将棋とは異なり、陣
の粘り感が生じ、ほぼ、2人制の日本将棋
の攻守バランスに近い

のではないかとの感触を得た。これは以前
に述べた、中手が振り飛車で、先手と2人
掛りで後手を2人掛りで攻めたときにも、
酔象が一般的には守り駒に加わるため、
日本将棋の囲いに比べて、後手陣が強くな
るとともに、持ち駒として使えないので、
攻撃側に少し、不利に寄与するためと見ら
れた。
 結果、後手を最初に攻めた中手は、後手
には勝ったが、消耗して朝倉将棋では先手
に負けた。
 以上述べた事から、冒頭のように、

現行福井県で指されている朝倉小将棋また
は朝倉将棋(現代復古版)または朝倉象棋
は、3人将棋化したときに、比較的出来の
良いゲームに直ちに変貌する

と結論できると思われた。(2020/05/06)

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