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1/3升目精度で駒を動かせる日本将棋は成立するのか(長さん)

以下、新作の変則日本将棋の一種に対する考察である。
チェスや将棋の類は、升目か路で、1升か1路が駒を
動かす単位である。もしこれが、仮に1/3升目まで
精密化されたら、ゲームとして成立するものなのだろ
うか。
 すなわち、玉将は八方に1/3、2/3、1升動き。
金将は斜め後ろ以外に、1/3、2/3、1升動き。
銀将は横と後ろ以外に、1/3、2/3、1升動き。
桂馬は前方に、(±1/3,2/3)、(±2/3、4/3)
(±1,2)跳び。
香車は前方1/3ステップで走り。飛車は四方へ1/3
ステップで走り、角行は斜めへ1/3ステップで走り。
歩兵は前方へ1/3、2/3、1升歩みという将棋で
ある。ただし、移動途中に桂馬以外は、味方の駒の、
升目中2/3方形地帯を通過できず、相手駒について
は、取ってから、中央ではなくて、突入した升目中
2/3地帯で止まって、その先に行けない。
 また2枚以上の、相手の2枚駒重なり升目中2/3
地帯に入ると、両取りした後そこで止まらなければな
らない。
 成りは歩兵の前方升目中2/3領域段。移動できる
ので、最奥相手駒段へ香車と歩兵は打てる。歩兵は、
別の味方歩兵の横升目中2/3領域のある列も含めて、
2歩禁止というルールになるとみられる。初期配列は
以下の通りであり、但し各駒共に、各々の駒の隣接8
升目は、升目中2/3方形地帯の”他駒排除域”であ
る点が、普通の盤升目多数将棋とは、おおいに違う。

3倍精度日本将棋初期.gif

 少し考えて、ほぼ予想できたが、この将棋では、
普通の将棋に比べて、駒同士が66.7%まで接近で
きるので、

桂馬同士が”合い当たり”しないようになってしまい、
オフェンス過多側に、ゲームが大きくフレてしまう。

桂馬で専制攻撃が出来、普通の日本将棋では無くなっ
てしまうのだ。一例として、序盤で以下のように急戦
になる。この後、同金としても、先手は飛車先の歩兵
を伸ばしていけば、かなり有利とみられる。

3倍精度日本将棋変化.gif

 以前再三指摘したが、旦代の難点の一つの大きな
原因になった桂馬の互いアタリは、現行の日本将棋に
存在する、主要な特徴点の一つである事が、このケー
スを見ても良く判るようである。(2020/06/06)

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