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京都市内東寺東側遺跡群で江戸時代将棋駒6枚(長さん)

京都市市役所内の文化市民局によると、
西暦1980年代に表題の、京都市南区
で、江戸時代初期の年号の入った木製品
と共に、将棋駒が合計で6枚出土してい
るとの事である。公益財団法人
京都市埋蔵文化財研究所が監修している
と見られる、”平成30年度 京都市
埋蔵文化財出土遺物文化財指定準備業務
報告書『御土居跡(西九条周辺)出土品』”
と題した、発掘報告書に、その事が述べ
られている。この報告書はPDFファイル
で現在公開されていて、ファイルの名称
は、以下の通りである。
63689_1_平成30年度京都市埋蔵文化財出土遺物文化財指定準備業務報告書.pdf
将棋駒は全部写真で載っている。
特に、222番で示された将棋駒は、
発掘経緯が不明確なようだが34ページ
に写真の有る

戦国時代の歩兵駒に私には見える、墨の
消えたような駒

である。

京都西九条駒1.gif

残りの5枚は、48ページにあるように、
輪郭からは近世の将棋駒のように見え、
王将が一枚、金将が2枚、成り一文字金
銀将が一枚、成り一文字金桂馬が一枚、
オモテ面不明の成り一文字金駒が一枚で
ある。なお写真のように、金将の一枚の
成り面に、私には女性の顔を書いたよう
に見える墨跡があり、残りの一枚にも、
べったり汚れのような墨が付いている。

京都西九条駒2.gif

天正年間の可能性もあり、そうだとすれ
ば、”奈良県以外からは、中世の近畿で、
玉将は出土しない”の記録は、更に更新
された。
 京都市では昭和の時代の埋蔵文化財の
”文化財指定準備業務”が、今も延々と
続いているようである。特に本ブログで
は、京都市の史料には、実はこの市に限っ
て、未だ隠れたものがあるとの旨を表現
して

問題視した

事があった。
が、出土しているのに公開されていない
将棋駒が、現にやはり存在したし、更に
複数枚存在する可能性が有りそうである。
 ”京都市埋蔵文化財出土遺物文化財
指定準備業務”が、今後更に継続され、
せっかく発掘されているにも関わらずに
”闇に隠れた出土将棋駒”にも一日も早
く、日の目が当たるようになる事を、私
は心より願いたいと考える。(2020/06/09)

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