SSブログ

甲府城下町遺跡より2015年に疑中将棋駒出土(長さん)

幾つかの発掘新出土駒情報同様、web上に
pdfファイルで公開されている、以下将棋
駒の出土情報である。
 今回は山梨県甲府市の甲府城下町遺跡より、
江戸時代の将棋駒が西暦2015年6月頃の
発掘調査で3枚出土したが、そのうち2枚に、
江戸時代の中将棋駒の疑いもあるという、本
ブログの見解を述べる。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
21674_1_甲府城下町遺跡旧柳町一丁目地点.pdf
そこの74ページに将棋駒の写真がある。

甲府城下町遺跡.gif

一番上は飛車のようであるが、スケッチで
もうすこし判りやすい絵が、同じpdfの
25ページにも載っている。
 それによると成りに見えるが、実はオモテ
が右で、成り飛車金将駒の疑いも、私の考え
だが、ありそうである。なお発掘者は、
成り不明の飛車駒と解釈しているようだ。
残りの2枚は、少なくとも1面が角行であり、
そのうちの片方は、成り龍馬の角行なのは
明らかだ。
 もう一枚は、実は成りが角行で、成り角行
猛豹駒の疑いがあると、私が見ている。発掘
者は、成り不明の角行と解釈しているようだ。
 そうすると、2枚ないし、もしかすると、
成り龍馬を含めて全部、中将棋の駒の疑いが
ありそうだ。

江戸時代だから、中将棋は指されて当然だが、
かなり珍しい遺物が、出たようだ。

なお、報告書によると、この場所はなんらか
の店舗であり、以下本ブログの管理人の私見
だが、”御遊び所”の可能性がありそうだ。
 山梨県の出土駒は比較的珍しく、また、
将棋頭遺跡という比較的有名な遺跡の名前が
検索で良く引っかかって来るのでそれに遮蔽
されて、だいぶん前からnetで公開されて
いたとみられるが、私が個人的に、この情報
を見落としていたようだ。
 何れにしても甲府の城下町で、江戸時代初
め頃に、何らかの店舗に、もしかすると
中将棋の道具が置かれていた事が、疑われる。
(2020/06/10)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー