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終局条件を線に変えた持ち駒ルール13升目大将棋(長さん)

以前に、日本将棋を11×9升目とし、40枚
の普通の将棋駒に、玉駒で嗔猪または、中国
シャンチーの漢/楚駒の動きの”国民”駒を
18枚加え、3列空いたら、玉将の存在に関係
無く勝ちという、線列駒を取る事を目的とする
新作将棋について述べた。これは、
駒数多数日本将棋を、完全に持ち駒ルール化し
たときに障害となる、打ち駒の特定箇所への集
中問題を解決するのが、裏の狙いであった。
 そこで今回は、ずばり大将棋で、同じタイプ
の将棋を作成し、完全日本将棋型持ち駒ルール
で指してみたので報告する。
 結論から言うと、オフェンス過多を防ぐのは
困難で、

余り旨くいかないよう

であった。では、本論に入る。
 一番判りやすいのは、以下のように2017
年タイプ普通唱導集大将棋(本ブログ)
を自陣5段化して、最下段を国民駒(嗔猪動き
で、これが玉駒)にする方法であった。

主権在民普通唱導集初期.gif

 しかし、この将棋は元々取捨てだったものを
持ち駒ルールにしたという事だったので、たち
まちのうちに、次々に国民は捕獲されてしまい、

攻撃力大過剰で、全く駄目

だった。そこで、以下のように、相当に攻撃駒
を少なくしてみた。

主権在民象大将棋初期.gif

 結論から言うと、溝口和彦氏の普通唱導集大
将棋のように、飛車よりも強い駒が、原則無い
方が良い事が判った。上記の配列で出発した
将棋は、

相手の国民駒を10枚取ったら勝ち

程度にルールを調節し、

これでも僅かだが、攻撃力が強すぎ程度の調節

結果だった。打ち駒の集中だけは、確かに無く
なっていたのだが。
 恐らくだが、奔王を入れるとマズく、4段目
中央駒は、奔王ではなくて、不成り白象(大局
将棋)程度に、弱める必要が有りそうである。
また横行が曲者で、後退出来ない嗔猪に替える
などして、無くさないと駄目である。
 前記の初期配列で、中央4段目が白象なのは
その為で、また袖の方に竪行は有っても、横行
は無くしている。
 以下は、指終わり局面の例である。

主権在民象大将棋指終.gif

 先手には、F12角行(A7)以下の詰めろ
が掛かっているが、先手の持ち駒が潤沢なので、
後手が逆転して詰んだ所である。
 何れにしても、この将棋は終盤、大量の持ち
駒が発生し、国民駒を次々に詰んでゆくのは、
日本将棋の詰め将棋に比べて、相当簡単なのは、
多分確かなようである。”終盤は駒得よりもス
ピード”という格言が、身を持って実感できる
将棋ゲームと言う事だろう。(2020/06/12)

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