SSブログ

相手駒捕獲必要距離及び捕獲点座標の暗算の手間(長さん)

 以前述べたように、連続的アナログ移動で0.7
の排除域を持った駒へ、自駒を進めて衝突したとき
に、最初の相手衝突駒を取り去るという将棋ゲーム
を仮にするとき、移動座標の計算だけでなく、元の
位置から見て、最初に接近する相手駒であるかどう
かも、チェックする必要がある。
 高校入試問題程度の幾何学で、突入点までの距離
と、脱出点までの距離は、排除域が円形のときに、
その積が、カスリ接触の場合の距離の2乗を定数と
して、一定である事が、中村義作氏著の成書に載っ
ていた。”パズルでひらめく補助線の幾何学”
(中村義作著)の初級編、問15。
 顕著な性質なので、一般的に暗算できる程度の
計算量ではないかと疑われた。ので、今回そのやり
やすさをチェックした。結論から言うと、突入点・
脱出点積計算だけに関しては楽になったが、その
他に関する計算で、

平方根を計算するのが、暗算だと、きつそうで、
そのステップがネックになる

事が判った。では、議論を開始する。
 例として、適当に決めた以下のケースについて、
今回はテスト計算してみた。すなわち、
 自駒(1,2)から、相手駒(2.3,3.9)
へ、24方位均等走りの一種である、前方30°
で、走り突入する場合を考える。
 まず、(1,2)を原点に座標移動する。
相手駒は座標変換すると、(2.3-1,3.9-2)
になるから、

(1.3,1.9)に居る

事になる。自駒の経路直線の方程式は、丑方向走
りのとき

√3x-y=0

となり、座標変換後(1.3,1.9)の相手駒
の、自駒走破経路からの距離は、

√3×1.3-1.9/√(√3)の2乗+1)

≒{(1.5+0.2)(1.5-0.2)-1.9}/2

=(2.25-0.04-1.9)/2
=0.31/2=0.155

よって相手駒の自駒走破経路からの距離の2乗は

(0.155)の2乗≒0.0225+(2×0.15×0.005)
=0.0225+0.0015=0.024

相手駒中心と自駒距離の2乗は、

1.3の2乗+1.9の2乗=1.69+3.61=5.3

ちなみに、相手駒中心と自駒距離自体は、
2.3強である。

相手駒の走破路最接近点までの、自駒からの
距離の2乗は、

5.3-0.024=5.276

この計算が、中村義作氏の成書により、抜群
に楽になった。だから、
相手駒の走破路最接近点までの、自駒からの
距離は、
√5.276≒2.3
である。元々、中心点までの距離と大差ない。
そのため、

相手駒の衝突表面点までの、自駒出発点から
の距離の2乗は
≒5.276-2×{(2.3)×√(0.5-0.024)}+(0.5-0.024)
≒5.276-2×2.3×0.7+(0.5-0.024)
≒5.276-3.22+0.476
=2.056+0.476
=2.532

ちなみに相手駒の衝突表面点までの、自駒
出発点からの距離は、
√2.532≒1.6
である。(1.3,1.9)点の走破経路からの
距離0.155が、0.7よりもかなり小さいの
で、≒2.3-0.7=1.6だという、だけの
事である。
 だからこの辺までは、確かにスラスラ暗算でき、
捕獲相手駒の特定は、いざとなれば暗算可能らし
かったのだが。

以下からが問題

だった。
よって到達座標は、xの2乗が2.532/4=0.633、
yの2乗が2.532×3/4=0.633×3=1.899
で、√して、⊿xが大体0.79、⊿yが1.37
位であり、移動先座標は(1.79,3.37)
付近となるという答えになる。
 以上の計算で、やはり最後の√の計算を、紙に
書くなどしないと、現実にはかなり、きつそうで
ある。

ごまかして、2.532を2.56にしてしまっ
ていたとしたら、⊿x=0.8なので⊿y=
1.73×0.8=3.384という手も、この
ケースは、たまたまだが、あったのかもしれない

が。何れにしても特に最後の√1.899が、
3桁の数値で検算するようなケースがあるため、
暗算だとかなり辛かった。また更に、
2桁の精度で良いと言う条件を付けても、√の計
算は3桁目が5に近い場合、四捨五入のときに、
どちらつかずで辛い。
 この最後の計算が最もきついようである。やは
り暗算しながら、アナログルールの移動点座標計
算をするというのは、運よく出来る場合も、無い
とまでは言えないが。必ずしもいつも現実的な方
法とまでは、行かいようだと推定できるようになっ
てきた。(2020/06/20)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー