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仙台城より、成り龍王飛車駒が追加出土(長さん)

本件も以前のと同様、発掘調査報告書が
奈良文化財研究所の、全国遺跡報告総覧のデータ
ベース(urlは、https://sitereports.nabunken.go.jp/ja
の中にありweb上に公開されている。
 ただし、pdfファイル名から個別の
発掘調査報告書ではなくて、
東北大学埋蔵文化財調査室の2007年の年報
の中の、記事である事が判る。遺跡の場所は、
仙台城周辺の、武家屋敷内のようである。
pdfファイル名は、次の通り。
10034_1_東北大学埋蔵文化財調査年報.pdf

 仙台城からは天童の将棋駒と全国遺跡出土駒
(2003、山形県天童市の天童市将棋資料館)
に有るように、成りと(金)一文字”兵”駒お
よび、不成り玉将駒(何れも、駒の動かし方打
点付き)が、出土している事で著名である。
 今回は場所が少し違うし、遺物も、

木製の6角形駒

である。飛車には間違い無さそうだが、使用し
た人間は、仙台城本丸跡の玉将や兵とは、ぜん
ぜん別人なのであろう。

仙台城下町飛車.gif

他に、享保の年号の入った木簡が複数出土して
いるとの事なので、形からは判別困難だが、将
棋駒は、江戸時代の成立に、間違いは無さそう
である。
 更に、同報告書の125ページには、将棋駒
の形ではないが、

木簡に”金将”と書かれたものが発見

されているとの旨写真が紹介されているようだ。

仙台城下町金将.gif

用途は不明だが、棋譜を木札に書いて、将棋の
研究に使ったのかもしれない。
 何れにしても、仙台藩の城下町には江戸時代、
将棋の高段者や、研究会等が在野で存在したの
であろう。(2020/06/28)

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