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長崎県庁万才町遺跡で、桂馬駒・角行駒出土(長さん)

今回も、新たに情報が得られた出土将棋駒の
報告である。
 表題の発掘調査報告書が奈良文化財研究所の、
全国遺跡報告総覧のデータベース(urlは、
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja
の中にあり、web上に公開されている。
14751_1_万才町遺跡.pdf
長崎県庁新別館建替えに伴う万才町遺跡の発掘
調査報告との事で、調査書のナンバーは、
長崎県文化財調査報告書で第123集だという
事だ。それによると、
表題にもあるとおり長崎市の長崎県庁新別館を
建替える際に、西暦1992年頃に発掘調査し
たようである。そして、成りが不明だが、
桂馬駒が一枚、角行と読めるとされるものが、
一枚の合計2枚出土しているとの事である。
成立年代は、近世・江戸時代の、恐らく17
世紀後半の比較的初期との事らしい。
スケッチがPDFファイルの150ページ前後
に有る。桂馬の方は明らかだが、角行はスケッ
チだけからでは良く判らない。羽子板が共出土
しているようだ。報告書冒頭にある、江戸時代
の様子の絵から連想すると遊戯具の売店の跡か?
 長崎県は、カルタの記録で知られる。が近世
の将棋駒の出土例は、余り無かったように思う。
少なくとも場所は、日本人の町場のようである。
(2020/07/01)

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