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日本の五角形信仰が古代ギリシャ起源の説有り(長さん)

以下、丸善株式会社発行、(西暦2003年)、
かたちの事典、高木隆司編集の受け売りである。
日本の将棋駒の形に関連する話で、日本の古代
~中世呪術木簡に良く見られる、呪術に使われ
る星型図形の、起源についてこの成書には書か
れている。ずばり、

古代ギリシャのピタゴラスが、学派の学校の
シンボルとして使ったものが、世界に広がって
日本の呪術札の星記号になったと、取れる旨

が記載されている。項目名は”五角形”である。
なお編者は、”?”マークを付けているようだ。
 本ブログでは、呪術札で星型五角形図形が
使われるのは日本では特に、五角形に(錬金術
を連想させる)願望とか、権威というイメージ
があり、元々そのイメージで使った呪術札の星
型が、将棋駒の五角形の起源に近いのではない
かとのイメージで見ている。後に流布した
陰陽五行道がこれを補強し、そもそも星型は
安倍氏が使用したとも伝わるのだが。なお、
星型信仰が中国や朝鮮半島で、思ったほど
流行らなかったと、出土品の状況から疑われる
のは、

日本には今では考えられないほど、火山国とし
て露天掘り地下資源が、古代には多かったため

と本ブログでは述べた。実際には伝来技術を用
いていて、自前での発達は無かったのだが。
地下資源を露天掘りに近い形で発掘した後の、
錬金術すなわち精練は、古代にも国家的事業に
近い形で、飛鳥地方等で行われたと聞いている。
 更に日本でも後に、五行説で星型や五角形を
用いて見せるのは、五行の原理そのもの説明の
ためであったろう。だが、元々単なる説明図で
あるから、より知能が先進化した中国六朝期の
特に都市部では、中国人が8九72や9九81
に、マジナイの意味を余り感じなくなったのと
同様、五行の説明図の五角形図形に対して、
日本の古代~中世の民衆のような神秘感は、特
に無くなったのだろう。そのため、日本で史料
の発掘例が多いが周辺外国に余り無いのだろう。
 恐らく中国文化自体を持っていた、後期の
渡来日本人自体が日本に漂着したときから、
星型信仰が有ったのだろうが。ピタゴラスは
前7世紀の時代の人であるから、日本への渡来
人の渡来のピークが仮に卑弥呼の人気の高い2~
4世紀頃なら、時間の順序として一応ツジツマ
は合うのかもしれない。ので、日本の五角形の
神聖性思想は、もとも古代ギリシャ起源であり、
一説にはピタゴラスだったと主張しても、それ
に対して当座、否定する強い根拠も、特には無
い事もまた、多分確かなのであろう。(2020/07/15)

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