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京都八条御土居跡から将棋駒の絵付泥メンコ(長さん)

web上、京都市のページとみられるが、
2013-11.pdfというファイル名の、八条大通り
近くの遺跡発掘報告書が発見される。
京都市埋蔵文化財研究所発掘調査報告2013-11
平安京左京八条四坊八町跡・御土居跡”が表題、
”公益財団法人 京都市埋蔵文化財研究所”等
が報告者であるとの旨pdfに記載されている。
 前に述べたが、三坊十四区で”中兵”(?)
との墨書が書かれた、将棋駒が発掘された
場所に、御土居跡はさほど遠くないとみられる。
 本文の後に付けられた図版12にあるように、

泥メンコの図案に、(五角形枠)”王”等と
書かれた遊戯用物品が、西暦2013年頃出土

したらしい。 時代はかなり下って、江戸時代
末か明治期だとされる。以下はその写真のよう
である。

八条御土居跡.gif

明らかに、枠の五角形は将棋駒型であり、
王のほか、金、桂、車がある。何故車を、
香車とか飛車と書かなかったのかは、謎である。
ただ、もっと重要な事は、

 玉ではなくて王が出土している事

であろう。もしかすると京都では幕末頃でも、
”安土桃山時代まで、

玉将の出土しないような環境の場所である”と
いう、記憶が民間には残っていた事を示唆

しているのかも、しれないからである。
 尚個人的に私は、ドロメンコなのに、回転す
る車を連想したのが何故なのかは良く判らない。
ひょっとすると、車の字は、この遊戯具全体が
たまたま丸いので、”くるくる回る車”を示唆
しているのかもしれない。飛や香より車の方が、
たまたまだがこのケースには、意匠として

座りが良かったのが、車ドロメンコの出土原因
になったのだろうと、本ブログでは以降とりあ
えず見なす

事にしておきたい。
 日本の大きな街ではだいたいにおいて、駅近
くで重要度の高い将棋駒が、良く出土している
ようだ。京都市内、特に京都駅近傍等には、既
に発掘されたものの、公表が遅れる等して、大
事な史料が更に眠っている疑いが有るのではな
いかと、私は依然疑っている。(2020/07/18)

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