SSブログ

実数日本将棋の衝突座標計算は試行錯誤の方が速い(長さん)

さいきん、実数移動可能な新作日本将棋で移動先
の座標を、取る相手駒の座標の0.7半径円とし
て、暗算で座標計算するという話題をシリーズで
示した。
そうした場合飛車走り、角行走り、八方桂バイク
乗り走りの何れの場合にもよらず、

0.7×cis(θ)と0.7×sin(θ)の
組合せ数値を暗記しておいて、接触点計算だけ
試行錯誤でした方が、最接近点を求てから折れ線
で辿る計算をするよりも早い

のではないかと思うようになった。なお、最接近
点が0.7以下になる事は、角行走りでは、差が
Y切片が±1より少し小さい数以下になる必要が
ある事、と、八方桂バイク乗り走りの場合は差が、
0.7×√5=1.565834程度以下になる
必要が有る事だけ、予め押さえておく必要が有る。
 そして0.7×cis(θ)と0.7×sin
(θ)の組合せ数値とは、以下のように、一方が
0.5(正確には0.7/√2)以上、0.7以
下になる、以下のような数表値の事である。
0.5のとき0.5
0.575のとき0.463
0.55のとき0.433
0.575のとき0.40
0.58のとき0.39
0.59のとき0.377
0.60のとき0.360
0.61のとき0.343
0.62のとき0.325
0.63のとき0.305
0.6325のとき0.30
0.64のとき0.28
0.65のとき0.26
0.66のとき0.23
0.67のとき0.20
0.68のとき0.16
0.69のとき0.10
0.695のとき0.084
0.70のとき0.00
この場合θではなくて、数値同士の組合せで記憶
する点に特徴がある。
 これで、試行錯誤で接触点の計算をしてみると
以下のようになる。
 以下チャンギ象走りの計算を例に取り説明する。
自駒が0,0、相手駒が2,2に居るとする。
xとyで2対3走りをして衝突点の座標を求める。
以前に、暗算では無理だと説明した。最接近点の
計算は、暗算ではやりにくい。y切片のズレ許容
値は、±1.261943前後とみられ、この
ケースは、-1なので、衝突すると考えられる。
 自駒は4/3,2に移動した時点で、相手駒と
の座標差は、0.667,0である。だからそれ
より少し手前で衝突する。
 0.02X座標を戻す。Y座標は0.03減る。
1.313、1.97になるから、相手駒との差
は今度は、0.687、0.03になる。
0.03ではとても小さいので、まだ足らない。
 0.03、X座標を戻す。Y座標は0.045
減る。
1.303、1.955になるから、相手駒との
差は、今度0.697、0.045である。
つまり衝突点の座標は、1.303,1.955
付近か、少しまだ先だと考えられる。
 これで、実質的に充分たと見られるが。
 電卓で検算してみると、相手駒との座標差は、
0.697、0.045であるから、
0.697×0.697+0.045×0.045
=0.4858+0.0020=0.4878
である。だから本当は、もっと戻す必要が有る。
 そこで0.001、Xの移動点を更に減らして
0.031戻すと、
1.302、1.9535になるから、相手駒と
の差は今度0.698、0.0465である。
0.698は0.7に極めて近いので、このあた
りであろう。実際に電卓で計算を又すると、
0.698×0.698+0.0465×0.0465
=0.4872+0.0022=0.4894
であるから、

1.302、1.9535がほぼ求める座標になる。

このケースは、たまたまX座標が真横に近いため、
小さなY値で合うようにするために、非常な精度
が必要だった。多くの場合は、もっと楽に、

チャンギ象走りでも、接触点が求まる

とみられる。つまり、

試行錯誤で、0.7接触円に合わせる計算を、最
接近点等の計算を経由せずにした方が、ある種の
三角関数を暗記できれば実はその方が簡単だった

のである。(2020/07/20)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー