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愛知県豊田市より昭和期の一文字兵瀬戸駒(長さん)

西暦2001年の頃のようであるが、戦国時代
の山城跡の、愛知県豊田市足助町の城山城で、
以下のような、瀬戸製の一文字兵駒が出土した
そうである。

愛知県城山城兵.gif

pdfでweb上に紹介がある。
エイチテイテイピー://www.maibun.com/DownDate/PDFdate/1220.pdf
多分これは、愛知県のサイトではないかと思う。
アクセスすると、文献がいきなり表示されるの
で、どこのページかは良く判っていない。
ファイル名は単純に1220.pdfである。
 城は戦国時代の、武田信玄と地元の武士団と
の合戦城だそうである。が将棋駒自体は古いも
のではなくて、発掘報告書の75ページ前後の
スケッチ入りの説明文によると、成立年代は、
ずっと遅い昭和初期から太平洋戦争の頃のもの
との事である。また”野壷”より出土との旨、
記載されている。発掘者の御苦労が偲ばれる。
 遅れたが、文献名は以下の通りである。
愛知県埋蔵文化財センター調査報告書 第122集
”城山城跡”西暦2005
発掘者:愛知県埋蔵文化財センター
 瀬戸製の駒の意味は、材木に希少価値があっ
たのかどうかは不明だが、太平洋戦争中に、将
棋具の生産力が落ち、いわゆる将棋駒の生産が
退化した時期の、代替という意味があるのかも
しれない。私には材質の真の意図は不明である。
 歩兵が”兵”と記載されているのは、歩兵を
兵と略することに、その遺物の出所についての
ヒントを示すほどの、さほどの意味は元々無い
ものである事を示しているのだろうか。
 古くから兵駒は出土しているので、ひょっと
すると平安時代末に始まり、昭和期まで続いた
のに今には残らなかった、日本の庶民の感覚が
有るのかも知れず、そうだとすれば今後、更に
良く調べてみる必要があるのかもしれない。
 発掘で出た将棋駒の中では、今の所、成立が
最新のレコードである。が、現時点ではなぜか
余り、社会に出回っていない物品という意味で、
この瀬戸駒は、それなりに貴重であろう。
他には、サイコロとグリコのオマケが共出土し
たと言うことだ。(2020/07/27)

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