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実数動きの9升目平安小将棋に旦代難点は無い(長さん)

従来より本ブログでは、平安大将棋の発生要
因は、白河天皇の肩を持った大江匡房に対す
る反発から来る9升目平安小将棋に対する対
抗意識との事であった。そして平安小将棋9
升目標準型に、中盤直前の行き詰まり局面、
”旦代難点”が存在する事を利用しての、
平安大将棋の陰陽寮に依頼しての作成という、
藤原摂関の反発行為が現にいま、平安大将棋
が記録に残る理由との事であった。
 ここで、旦代の行き詰まりとは、模式的な
局面として、4段目に平行に歩兵を1歩上げ、
四隅の香車は互いにそのままにするものの、
他の駒を端筋を除いて、3段目に2列目から、
銀将、桂馬、金将、王将、金将、桂馬、銀将
と互いに上げた局面で、先手から駒得の攻め
が見当たらず、指しようが無いという内容で
あると、本ブログなりに解釈してきた。
 しかしながら今回、整数型の平安小将棋9
升目タイプとは別に、歩み駒が実数動きの
新作平安小将棋(9×9升目標準タイプ)を
考えると、以下説明するように、旦代の行き
詰まりが無いようだと気がついたので、報告
する。
 すなわち、今述べた局面から、先手右辺で
打開するとして、以下のように指す。
▲2,五・七(+)歩兵、△2,四極微動歩兵、
▲2,六・四(+)銀将、△2,三・三銀将、
▲2五桂馬、△2,四・三(+)同歩兵(桂馬取)
▲2五同歩兵(四・三(+)歩兵取)△2五同桂馬
▲同2,五・七銀将(桂馬取)
この局面で、後手の銀将は、三・三段に居る
ので、2,四・三までしか移動出来ない。
また、後手銀の排除円の円周は三・三段に居
るときに、四・〇段にある。
他方先手の銀将はいうまでも無く、五・七段
に居るので、排除円円周は五・〇段にしか達
していない。だから、後手はこの直後
△2,四・三(-)銀将と前進させて、

にらみ合いの状態を作るしか無い。

つまり、
普通の整数9升目平安小将棋のように、

先手の駒損は発生しないので旦代難点は無い

のである。理由は、この実数型ゲームでも、
取った駒が、整数型と異なり、かなり手前で
止まってしまうのが原因で発生するのである。
 従って、このケースは、先手の手番得で
更に着手が出来るので、持ち駒ルールが有る
にせよ無いにせよ、整数型のように、9升目
型の平安小将棋の局面は、実数型で指すと、
固まらない疑いがどうやら有る。以上のよう
な事になっていたのである。(2020/08/06)

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