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歩み走り駒実数動き日本将棋の千日手規約(長さん)

以下、概念ではなくて、どのような表現で、
千日手の規定が表現されるのかについて述
べる。
 以前に、歩みや走り駒が整数型の普通の
日本将棋とは異なり、棋譜が完全一致しな
くても、事実上の同一局面と見なせるケー
スが、歩み走り駒が実数型の場合には生じ
るだろうと述べた。だから、同一局面、同
一手番4回目で千日手の引分けが成立する
という事を基本としたとしても、実数動き
の日本将棋では、完全同一棋譜以外の状況
も、千日手成立と認めざるを得ないケース
が考えられる。以前の議論の際には、
位相幾何学やグラフ理論が必要になるだろ
うと本ブログでは述べた。
 しかし、最近現実的なケースを考えると、

そもそも将棋では、多くの駒を同時に動か
せないので、局面が違うかどうかに関与す
る駒は、1枚ないし2枚しか無い

のではないかと、気が付いた。
手番までいっしょで4回同じ局面が現われ
たかどうかを問題にする具体的な、同一が
疑われる局面では、基本的に

逃げと追っかけの場合は、敵味方1枚づつ、
取り合いの小康局面では、直前に相手駒を
取った1枚の駒位置の、一致が問題になる

だけだろうと考えられたからである。
 そこで、仮に今述べた1枚ないし2枚の
駒を千日手関与駒と表現するとすれば、
実質的同一局面を

同一局面が疑われる局面で、千日手関与駒
の位置が、コンマ以下の座標差であって、
利き筋関係に差が全く無く、かつ毎回決まっ
た直線上に乗っていて変移量に関して、向
きによる偏りが無いケースは同一と見なす

とした上で、同一ないし実質的同一局面が、
同じ手番で4回現われたら、連続王手で
無い限り、引分けの千日手として良いので
はないかと、一応は考えられたのである。
 ただし、次の注意書きが必要なようだ。

変化に方向性があっても、あと3回同じ傾
向の着手を互いにし、その結果の同一類似
局面の出現で、他の着手が出来ない、鈍い
手筋の繰り返しとみなせる場合は千日手。

そこで、今述べた内容について次に説明を
加える。下記は、なんらかの理由で先手が、
8八位置の銀将のポジションを維持したい
局面だとする。

実数日本将棋例外千日手.gif

後手が△7九銀と打ったので、良い手かど
うかは別として、▲9九銀と打ち返した。
本当は▲9七銀打ちの方が良いのだろうが。
それは、さて置いて。
 この状態で他に双方持ち駒は無いとする。
後手△7.5(+),八・五(-)銀で、
先手の8八位置の銀を取り、先手が
▲同8八銀で元の、局面に戻る。このとき、
更に後手が△7.05,九銀と打つと、
次の取り合いの後に、先手の銀の位置は、
少し変わる。8.03,八・〇三程度の位
置変化が起こるだろう。後手が袖に銀を打っ
て行くとだんだんに、8八位置の先手銀は
下がって行くが、八・三の段まではたぶん
10回程度繰り返さないと下がらない。そ
の為、5九位置の後手竜で取り返せない。
だから、

後手は、7九位置付近に打つ銀を、もっと
袖近くに寄せて打たないと、わざと繰り返
しを狙っていると疑われてもしょうがない

事になる。つまり、後手が△7.8九銀等
と打つ手をしないで、7九位置に近い所に
銀を打つループを繰り返している場合は、

終わる事の無い千日手を、わざと着手しよ
うとしているとみなされてもしょうがない

という事になるのである。このようなケー
スも、整数型日本将棋とは違って実数型の
場合は、

懲罰的な千日手で引分けにする必要が有る。

上で述べた注記は、今述べたような内容の
ものを、意図したものである。(2020/08/10)

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