SSブログ

射駒の弓駒類。その駒と矢は走りか跳びか(長さん)

以前の実数化プロイセンチェスという、弓狛犬
と仮表記した、バッテリーという駒のある、
歩み走り駒が実数型のチェス類を紹介した。
そのとき正確に書かなかったが、梅林勲・
岡野伸著の世界の将棋の31ページの、同義の
プロイシシェ・シャッハには、
バッテリー駒は、自他駒跳び越え不可の、
制限された3升目までの走り駒だとの旨書いて
ある。また、矢も駒そのものの動きと同じく、
制限された3升目までの走り(跳び越え不可能)
との旨が記載されている。なお、射るときには、
停止状態で射る点が、日本の江戸時代荻生徂徠
が作成した、広将棋とは違う。バッテリーは、
余り強くならないようにイメージされるが、
実際には、この方が良い。なぜかと言うと、仮
に元々のその駒の動きが跳び、矢や弾丸も跳び
だと、X.5,Y・五の盲点が出来てしまうか
らである。では表題のように、射るというルー
ルを特徴とする弓駒類は、その駒と矢は走り、
または跳びかに、実数化したときに、踊りを
跳びに統一したように、統一化が出来るのかど
うかと言う点を、今回は論題とする。回答から
書く。

できないとみられる。ケースバイケースで、
バラバラになり、盲点の有る射駒が存在する
ケースも、原理的には考えられる。

 では、説明を開始する。
 ポイントは、たとえば日本の広将棋の

弓や弩やフランキの矢は、走ると見ざるを得な
いし砲の弾丸は跳びの動きと考えざるを得ない

と言う事である。つまり、跳び越えの有無を判
定し、無のときだけ合法にする為には、矢は走っ
て居なければならないのである。それに対して、
自由に跳び越えられるとされている弾丸は、
跳びの形で動いていなければならないし、チャ
ンギの包のように、必ず跳び越えなければなら
ない弾丸がもしあるとすれば、判定の為に跳び
越える直前までは、走り、跳び越えてからは、
跳べるのだから、跳びの条件で常に着地だと考
えざるを得ないとみられる。跳び越え駒は、駒
を取らなければ走り駒、取るため等に跳び出し
たら、跳び越え駒扱いだろう。つまり元に戻し
て弓駒類について考えると、

弓、弾丸の類の性質により、走り型か跳び型か
が決まるので、実数ゲームで、どちらかに統一
するのは無理

だと考えられる。ついでに元駒も、オリジナル
で、世界の将棋のプロイセン古チェスのバッテ
リー駒のようにそれ自身が、動きの最大升目数
の3升に制限された走りだと決められている場
合は走りだし、広将棋の広弓騎や弩騎のように、
その駒自体が八方桂馬跳びなら、跳び駒と解釈
せざるを得ないし、広将棋の弓、弩、フランキ
のように、その駒自体が猫叉動きと言うのなら、
実数ゲームでは実数動きの可能な歩みとみるべ
きなのでろう。そのため、ケースバイケースで
ある。だから仮に、

広砲騎というイメージの駒があるとすれば、
弾丸の照射にX.5,Y・五の盲点が出来てし
まう事も、原理的には考えられる

とせざるを得ないのであろう。
 現実には広将棋の砲は、その駒自体は走りの
砲車に成り、広砲騎というイメージの駒は実在
しないので、弾丸に盲点の有る実数ゲームの
射駒というのは、存在しないと見られるのだが。
 つまり、実数チェス・将棋では、盲点に逃げ
込まれると取れない射駒類という駒を、作ろう
と思えば作れるし、そうした駒類が含まれた方
が面白ければ、それでも良いという事なのでは
ないかとみられる。
 先にちらりと述べた、射駒ではなくて跳び越
え駒のケースでは、大将、副将、飛将、角将、
シャンチー砲等には、相手駒を取らないときに
走るので盲点が通常出来無いが、チャンギの包
だけには、盲点が有るという事になる。
 なお更に、射駒では盲点の問題があるが、
焼き駒では、近間に居ても焼けないといったよ
うな、そのような問題は生じ無いと見られる。
 なぜなら、焼き駒の停止した位置を中心に、
一般には正方形を書いて、その中に有る相手駒
は焼けると解釈するのが実数型では自然なので、
そのようにすれば良く、円である通常の排除域
とは形が違うので、X.5,Y・五の盲点は無
い。なお、焼き駒の火鬼の3升動きは、それ自
身は踊りと違って、自駒は飛び越せない整数踊
り動き類似のルールであり、その点では広弓騎
や弩騎の跳び越え型に近くすれば良いのではな
いかと、私は考える。なお、火鬼の角行走りは、
天竺大将棋のゲームを、劣化させていると見る。
(2020/08/14)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー