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鳥獣戯画7×7升目?遊戯図は平安末期成立かも(長さん)

私は知らなかったが、鳥獣戯画の丙巻の
人物画部分は、最近の調査結果、鎌倉時代
成立ではなくて、数十年以上も遡り、

小型の日本将棋図とも見られる部分も、
成立は平安時代

だという話が、出て来ているらしい。
 西暦2020年7月に出版された、
”もっと知りたい鳥獣戯画”、土屋貴裕
(第1部著)東京美術に、その旨が書いて
ある。
 ただし、史料が発見されたのではなくて、
オリジナルとみられる細めの画線の、成立
年代に関する精査によるものらしい。
 本ブログでは、”6×6升目の超小型の
大理国型原始平安小将棋が描かれているの
ではないか”とし、興福寺1098年史料
から、概ね西暦1260年型大将棋の時代
の間の

酔象の温存策を示すのかもしれない

としてきた。その際当然ながら、
鎌倉時代説だと、西暦1200年前後の、
二中歴小将棋の、更に後に、6×6升目型
平安小小将棋が存在する事になる。が新説
だと、むしろ鳥獣戯画が先か、ほぼ

並存と解釈すべき

だと考えられよう。そうすると西暦
1250年代頃に大将棋の本ブログで言う
1260年型で成り太子酔象が復活するま
でに、鳥獣戯画丙巻成立説との間に、数十
年程度空白が有った事になってしまう。つ
まり、できるだけ西暦1250年の近くに、
鳥獣戯画7×7升目?遊戯図が、成立して
いてほしかったのだが、そうなっていない
という事である。なお、京都市上久世遺跡
で、南北朝時代の成り不明酔象駒が出土し
ているのが、興福寺の次の酔象史料である。
 つまり興福寺の、西暦1098年の将棋
の時代からみて、忘れ去られない程度の時
代に、鳥獣戯画の将棋画が描かれてしまう
と、別の温存証拠を探さなくてはならない
と言う意味であり、本ブログにとっては、
キツイ話である。(2020/09/06)

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