SSブログ

岩手県台太郎遺跡より別富塚駒(?)(長さん)

岩手県盛岡市向中野の台太郎遺跡より、西暦
2013年頃に、磁器製の将棋駒(近世)が出
土したとされるのだが、以下は、箸置き等の破
片のようにも見え、将棋の駒が出土したという
点に関して、残念ながらかなり疑わしい情報で
ある。
 情報源は遺跡2015年に盛岡市教育委員会
等が出した発掘報告書で、いつも通り奈良文化
財研究所の発掘報告書データベース全国遺跡報
告総覧に収録されている。web上に公開され、
pdfファイル名は以下の通りである。

32813_1_台太郎遺跡フローラルアベニュー向中野2丁目宅地造成に伴う緊急.pdf

駒名は以下のように、別富塚等と、裏表面だけ
でなくて、側面にも書いてあると読み取れる。

岩手県向中野別富塚.gif

記載場所は、発掘報告書の出土遺物写真等の最
後の部分に紹介があり、本文中に近世のものと
の説明が有る。
 が一見して五角形将棋駒のように、私には見
えない。恐らく、近代の箸置きの切れ端のよう
な物品なのではないかと、私は疑う。この遺跡
はメインが平安時代前後のもののようであり、
問題の遺物は、それよりずっと後代の時代の、
生活物品等であって、どうやら遊戯用では無い
と、私には思える。(2020/09/28)

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー