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カンボジアオークチャトラング。オークは鳥(長さん)

岡野伸・梅林勲著の世界の将棋には
シャッツロンという名で載っている、
カンボジア象棋またはカンボジアチェス
は、解明:将棋伝来の『謎』や、
高橋浩徳著・伝統ゲーム大事典、
朝倉書店(2020)では、
オーク・チャトラング、または
オークチャトラング等とされている。
では、チャトラングはシャッツロンの
同類として、”オーク”は何なのかを
ここでは問題にする。回答から書く。

名詞の”樹木”や冠詞ではなくて”鳥の
一種”のようである。

では、議論を開始する。
 名称が変わった事に関しては、
松岡信行氏の前記著書
”解明:将棋伝来の『謎』”2014
大阪商業大学アミューズメント研究叢書
に書いてある。
 残念ながら、今の所私には調べてもよ
く判らないが、

シャッツロンとチャトラングは、日本語
のカタカナを無理やりつけた、原音に
余り近くない、同一語と推定して良い

ように思われる。どちらもシャトランジ
に似ているので、そのクメール語訳だろ
う。問題は、冠詞のように見える、”オー
クだと考えられる。が”東南アジアの
樹木”の事では、カンボジア語のケース
は無いらしい。
 マレーシア語だとすれば、オークは、
”木の類”の事のようなのだが。以下の
辞書に、そのような情報は今の所見つか
らない。
カンボジア語辞典、坂本恭章、大学書林、
西暦1988年。
この書の506ページに、?):kとい
う発音記号が付いていて、鳥の一と記載
されている。

音を借りたが、マレーシア語の木が、カ
ンボジア語ではたまたま”鳥”になった

ように、私には見える。
 よって”オーク”には、余り大きな意
味がないのかもしれない。”カンボジア
で著名な鳥”の意味であろうか。そこで
本ブログでは、以下カンボジアの象棋は、
オーク・チャトラングではなく、予定で
は、”カンボジア・チャトラング”と表
記したいと考えている。(2020/10/25)

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