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聆涛閣集古帖には少将棋から泰将棋までの図有る(長さん)

国立歴史民俗博物館の文書データベースと
みられる”khirin a”に、表題の
聆涛閣集古帖の”戯器”の摩訶大将棋の図
が、その古文書の内容として載っている。
聆涛閣集古帖のHitする国立歴史民俗
博物館のurlは、以下の通りである。
https://khirin-a.rekihaku.ac.jp/reitoukakushukocho/h-1660-44
 個人的に私だけだったかもしれないが、
将棋種で聆涛閣集古帖に載っているのは、
摩訶大大将棋だけかと思っていた。が

これは恥ずかしいほど、間違った認識

だ。水無瀬兼成の将棋纂図部類抄と、
同じパターンで、聆涛閣集古帖には六将棋、
日本将棋、中将棋、後期大将棋、大大将棋、
摩訶大(大)将棋、泰将棋(太将棋)が、
全部揃って載っている。私はその事を

知らなかったので、今頃になって驚いた。

 なお聆涛閣集古帖の”戯器”の大大将棋
の成りを見ると、毒蛇の成りの鉤行が、
元駒からの鉤行と、動きのルールに違いが
有り、

間違え方のパターンがいっしょなので、
聆涛閣集古帖は、将棋纂図部類抄を真似た

ものだと、はっきり判る。水無瀬兼成が、
別の機会に書いた将棋纂図部類抄に拠って
おり、酔象の成りが玉子と誤字表記されて
いるらしいという論を、本ブログでは以前
にした。
 聆涛閣集古帖の”戯器”は摩訶大将棋の
図だけホイと渡されると得体の知れない文
書だが。戯器の全ての将棋の図類を見れば、
水無瀬兼成の将棋纂図部類抄に習って書か
れたものである事が、はっきり判るようで
ある。
 なぜ最近、このうち摩訶大(大)将棋の
図だけ注目されたのか。その理由は、私に
は、はっきりしない。(2021/02/06)

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