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四国金毘羅山遺跡よりシャンチー帥駒か(長さん)

以下一字一石経文のように報告されている
が、帥のように読め、中国シャンチーの駒
のように見える物品が香川県金比羅山遺跡
の1998~1999年の発掘調査で発見
されたという話題である。石積みのような
所から、拾われたらしい。
 発掘の報告はweb上に公開されており、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録されている。スケッ
チしか見当たらないが、pdfファイルは、
以下の通りである。
10680_1_池の奥遺跡・金毘羅山遺跡Ⅱ.pdf
発掘報告書の表題は、以下の通り。
池の奥遺跡・金比羅山遺跡Ⅱ
香川県教育委員会・
財団法人香川県埋蔵文化財調査センター・
日本道路公団、2003年。
 スケッチの図は、前記発掘報告書の、
195ページ”第147図溝状遺構・不明
遺構・柱穴跡・遺物包含層遺物実測図”の、
上から2列目に遺物番号18として示され
ている。大きさとしては径が2~3センチ
のようであり、中国シャンチーの駒でも、
おかしくは無さそうである。

香川金毘羅山遺跡帥.gif

なお上図は、原図を私が更に、同じように
書いてみたもので、本物ではない。正しく
は、元の発掘報告書等を参照されたい。
 上図から、帥に見えなくも無いが、

”印”の方が近そう

である。報告書には、砂礫の山の中からの
発見で、山の頂上に信仰上の理由で石を積
んだような場所の、

どこから来たのか判らない石

との旨と取れる説明が同じ195ページの
最後の行付近にある。今の所本ブログでは、

一字一石経文の石の、たまたまの運搬物で
あり、時代も古墳時代から中世に掛けてと
不定

と取れる、発掘報告書の見解を、概ね支持
したい。
 形が崩れているので、シャンチー駒とし
たら中世で古く、四国での出土という、
今までに例の無い破格の発見だが。たぶん、
経文で”印”が出てくる、お経の写しなの
ではなかろうかと思われる。(2021/02/26)

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