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奈良県天理市前栽遺跡で11C初泰山墨書土器(長さん)

今回は奈良県天理市の表題前栽遺跡で、
西暦1000年前後の椀型の土器に「奉山」
と書かれたような模様があり、ちょうど
将棋が伝来した頃の、奈良県の山岳信仰用
の祭祀用土器が、疑われるとの旨の紹介で
ある。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
1515_1_前栽遺跡第2次.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
天理市埋蔵文化財調査報告第3集前栽遺跡
(第2次)、1987年、天理市教育委員会。
 発掘報告書冒頭例言により遺跡の場所
は奈良県天理市田井庄町295の1番地。
発掘報告書第1ページ付近の調査の契機と
経過によれば遺物が出土したのは西暦
1979年前後の事のようである。
 遺物の成立年代はここで話題とする遺物
は、第2号井戸跡より出土したが、発掘
報告書第25ページ付近の記載により、
10世紀末から11世紀初、西暦1000
年程度の、平安時代後期のものであると、
出土遺物等から推定されているように読み
取れる。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第11:
”前栽遺跡(第2次)井戸跡2・3出土土
器)”の左の列の第3段目、右列の第2段
目の遺物の左隣に在って、遺物番号第5番
との旨、ナンバリングされている。椀の
ような形の土器のように、私には見える。

前栽泰山.gif

 上図のように、写真で中央やや左に寄っ
て、ほぼ真っ直ぐに漢字で2文字「奉山」
と書かれているようにも見える、暗い模様
が在ると私見する。ちょうど将棋が伝来し
たころの時代の、奈良県天理市周辺の山を
奉じる祭祀用土器ではないかと私は疑う。
(2023/06/08)


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