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山梨県甲府市甲府城下町遺跡で江戸前期桂馬駒(長さん)

今回は、近世将棋駒が過去複数回発掘されている
表題の遺跡のうち、中央四丁目付近で、10年程度
前に、江戸初期の桂馬駒が、更に1枚出土して
いるとの旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
139445_1_甲府城下町遺跡XⅢ中央4丁目144他.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
甲府市文化財調査報告74/甲府城下町遺跡ⅩⅢ
中央4丁目144、西暦2015年、山梨県
中北建設事務所・甲府市教育委員会・昭和測量株式会社。
 発掘報告書末尾抄録によると遺跡の場所は山梨県
甲府市中央4丁目144。遺物が出土したのは、
西暦2013年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第6ページ「層序」
の説明によると、遺物は第4面で出土したが、その
層は江戸前期、17~18世紀頃のものと見られ、
遺物もその時代のものとされているように、私には
読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第20の上か
ら2段目右に在り遺物番号第202とナンバリング
されている。桂馬駒で、左右にオモテ面と裏面の紹
介が前記発掘報告書に在り、裏が桂馬の成の崩し方
である一文字「金」の桂馬である。

甲府城下町桂馬.gif

 上図のように、馬の下の4点が下タワミに並んで
いて、地元で、将棋駒の作れる将棋駒専門とまでは
行かない細工師に作らせた駒という、この城下町の
出土駒、独特の物品である。
 さぞや元禄期前後の頃、将棋が盛んに指されたの
であろうと、この物品を見て私も感心させられる。
(2024/05/23)

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