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新潟県新潟市道正遺跡で龍王墨書土器(長さん)

今回は、以前紹介した新潟市の岡崎遺跡の百メー
トル程度の場所に位置する道正遺跡で、縄文土器
に分類されている物品に漢字で、「龍王」と書か
れているように見える、黒い模様があるとの旨の
紹介である。
 以前述べた発掘報告書に写真が記載されていて、
web上に公開されているので、やはり、奈良
文化財研究所の発掘報告書データベース、全国
遺跡報告総覧に登録・公開された情報である。
 繰り返すとpdfファイル名は以下。
139487_2_道正遺跡第2・3・4次調査岡崎遺跡第4・5次調査.pdf
 本文pdfは、以下。
139374_1_道正遺跡第2・3・4次調査岡崎遺跡第4・5次調査.pdf
 スケッチ図は以下。
139487_1_道正遺跡第2・3・4次調査岡崎遺跡第4・5次調査.pdf
 上記のうち2番目の本文pdfの冒頭により、
発掘報告書の名称は以下。
道正遺跡第2・3・4次調査・岡崎遺跡第4・5
次調査、2024、新潟市教育委員会。
 発掘報告書本文pdf冒頭の例言により遺跡の
場所は新潟県新潟市市江南区割野字道正2868。
 遺物が出土したのは西暦2020年前後の事。
繰り返すと、道正遺跡と岡崎遺跡は100メート
ル程度の距離で、間に谷が有る。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第205ページ
付近の記載により、縄文晩期の中ば、紀元前7~
8世紀位とみられているように読取れる。漢字が
伝来したとみられる時期よりは、相当に早い。
また遺跡の性格は、発掘報告書第4ページ付近の
記載により縄文時代も交易場だったのではないか
とされているようである。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版編である、
第1番目のpdfの、写真図版第102”道正
遺跡、縄文土器6”のの第3段目右に有り、遺物
番号第139番と、ナンバリングされている。
甕のような形の土器のように、私には見える。

道正龍王.gif

 上図のように、写真の左下の、土器でたまたま
平らになっているように見える部分に縦に「龍王」
と漢字で書かれているようにも見える、黒い煤模
様がある。
 私見だが、古墳時代の遺物も出土しており、そ
の頃に、河川の氾濫等で露出した該物品が拾われ、

4世紀頃に、龍神信仰が水場に関連して存在して、
祭祀用に加筆された

のではないかと、私は疑っている。岡崎遺跡とは
近接していて、墨書土器だと発掘報告書で指摘さ
れた遺物も存在する。が、その墨書土器類よりも、
時代は少なくとも前の、物品が以上のように更に
在るようである。(2024/05/26)

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