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福岡県福岡市比恵遺跡で弥生中期王奔墨書土器(長さん)

今回は福岡市の比恵遺跡群で博多駅付近の
地点で、甕型弥生土器に漢字で「王奉」に
見えるような、暗い模様が有るとの旨の
紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
20225_1_比恵遺跡群.pdf
なお、同発掘報告書内で、かなり前に本ブ
ログでは、別の墨書遺物を紹介している。
その際pdf名の拡張子の直前に「37」
が入っていたと認識されるが、奈良文化財
研究所の全国遺跡報告総覧のテータベース
管理者により、今回の紹介との間の期間内
に、「37」は

名称変更され「37」が二文字削除された

模様である。内容は以前に紹介の物だとは
みられる。検索のとき、本ブログの以前の
名称をキーワードにすると、37が邪魔に
なる恐れがある。が、確定困難な為、対処
してい無い。
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
福岡市埋蔵文化財調査報告書第832集/
比恵遺跡群37、2004、福岡市教育委員会・
岡三リビック埋蔵文化財調査室。
 発掘報告書末尾抄録により遺跡の場所は、
福岡県福岡市博多区博多駅南6丁目9番7。
遺物が出土したのは、西暦2003年前後
の事のようである。
 遺跡自体が弥生時代中期から古墳時代
かけてのものであるが、発掘報告書第53
ページ付近「第82次調査の成果」から、
今回話題にする甕型土器遺物の成立年代は、
弥生時代中期の紀元前1~2世紀のものと
考えられているように、私には読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版の、
写真図版(PL)5の、第2段目右に在り、
遺物番号第013番との旨、ナンバリング
されている甕型土器の、上の部分の破片の
遺物のように、私には見える出土物である。

比恵王奔.gif

 上図のように、ほぼ中央に漢字で「王」
のように見える暗い模様が有るようであり、
その右下に、反時計回りに少し回転してい
るようにも見え、はっきりしないが同じく
漢字で「奉」のように見える、やや薄い
模様が有る。
 遺物が全体として渡来系の横凸線模様の
入った大きい土器が、この回の発掘調査で
は、複数出土したようであり、渡来人が、
前漢時代に本国に送る、何らかの物品を
入れる入れ物に、今回紹介した甕型土器類
を使った可能性も完全否定出来無いと、私
は考えている。土器の推定される大きさか
ら見て、中国の「王」に奉じる物品は、よ
ほど大量だったのであろう。(2024/07/07)

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