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島根県益田市沖手遺跡で中世奔王墨書白磁器(長さん)

今回は、表題の島根県の遺跡で、陶磁器に
漢字で「泰王」等のように見える模様が有
るとの旨の話題である。鎌倉時代初の成立
のようであり、神道系の施設で朝廷を奉じ
たものではないかと私見される。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
13713_1_沖手遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
沖手遺跡、2010年、島根県益田市
教育委員会。
 発掘報告書末尾抄録により遺跡の場所は、
島根県益田市久城町19番地2。遺物が出
土したのは、西暦2005年前後の事のよ
うである。
 遺物の成立年代は、遺物包含層から話題
とする白磁器は出土したが、発掘報告書第
67ページ付近の記載から、鎌倉時代初期、
12世紀前後の陶磁器が共出土しており、
その頃の時代の白磁器破片であるように私
には読取れる。当時荘園領主の藤氏系統の
益田氏に支配される、集落だったという事
である。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第
25の中段左の集合写真、”スケッチ図第
50の白磁器の底面(その1)”の旨の、
左上に在り、スケッチ図第50の何れかの
物品であろうとみられる。どれだか私には、
認識されて居無い。

沖手奔王.gif

 上図のようにボヤケている上に、第1字
目の上部が薄いが、写真で右側に「奉」、
その左下に「王」のように、よく見れば見
えなくも無い、暗い模様が有るように思う。
 鎌倉時代初期頃に、朝廷を敬う儀式の際
に用いる、祭祀用白磁器ではないかと、私
は疑う。(2024/08/10)

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