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奈良県奈良市菅原遺跡で古代王鬼刻・墨書瓦(長さん)

今回は、奈良県の供養堂跡と疑われている
表題遺跡で出土丸瓦に、漢字で王と鬼の字
がそれぞれ墨書、刻書されているように見
える物品が出土していて、鬼瓦を乗せる丸
瓦であるという目印ではないかと、私が疑っ
ている墨書/刻書出土瓦を以下に紹介する。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
140087_1_菅原遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
菅原遺跡、2023、公益財団法人
元興寺文化財研究所。
 発掘報告書末尾抄録により遺跡の場所は、
奈良県奈良市疋田町4丁目143。遺物が
出土したのは、西暦2021年前後の事の
ようである。
 遺物の成立年代は、第160回廊跡で話
題とする瓦は出土し、遺跡が全体として、
8世紀の奈良時代成立とみられていると私
には、読取れるように思われる。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第
36の最上段に在り、遺物番号第12番と
ナンバリングされていて、左側の丸瓦の、
外側写真に墨/刻書が在る。

菅原王鬼.gif

 上図のように、中央やや上に破片の繋ぎ
目に跨いで、漢字で「鬼」と彫ったような
模様が目立ち、先の部分に先頭にはっきり
し無いが、ひょっとすると漢字で「奉」、
その左下に、傷が多いが漢字で「王」のよ
うに見える暗い模様、その右に漢字で「帝」
かもれない、模様が有るように本ブログで
は見る。
 奈良時代に朝廷が建設した行基の供養塔
がこの遺跡の地点に在り、鬼瓦をこの丸瓦
に乗せる目印とする為、奉帝・王鬼(瓦)
等の、墨書・刻書がされたのではと、私見
される。(2024/08/17)

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