大分県大分市大友府内町遺跡で16C泰山墨書土器(長さん)
今回は、成書「発掘された日本列島/2001」
に表題遺跡で、室町時代の奉山型墨書土器とい
う、成立年代が、比較的珍しい遺物が出土した
との旨の記事・写真が在るので紹介する。
遺物の写真は繰り返すと、今回は、成書上に
ある。成書名は次の通り。
「発掘された日本列島/2001」、西暦
2001年11月、文化庁。
この成書の第101ページ付近の左上に、
話題とする遺物が載っている。説明書きの分量
は多くは無い。
遺跡の場所は大分県大分市元町か六坊南町と、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧の別の発掘報告書情報から私
には推定される。遺物が出土したのは、西暦
2000年前後の事であろうと見られる。
遺物の成立年代は、同書第101ページ付近
の記載により、物品は種別が京都系土師器の類
とされ、その事から16世紀ないし、それより
少し以前とされているようである。
遺物の写真は、説明書きのそのページの左上
最上部にある。コマ中に在る、5枚の土器のう
ち、左上の最も大きい、カワラケ土器である。

上図のように、右上の煤の中に埋もれた左端
の部分に「奉」と読めるような煤模様が在り、
それより円形器で角度で90位ズレて、左側に、
「山」と読めるような、別の煤模様が有る。
5枚セットにして重ねて使うとの説明が有り、
残りの4枚のカワラケを下にややズラして置き、
それを重ねると、山のように見え、かつこの山
型の隙間に、「奉山」という文字が見えるよう
にした祭祀具なのではないかと、私は疑ってい
る。戦国期の特に山岳信仰用の、祭祀土器とい
う事なのであろう。(2024/08/20)
に表題遺跡で、室町時代の奉山型墨書土器とい
う、成立年代が、比較的珍しい遺物が出土した
との旨の記事・写真が在るので紹介する。
遺物の写真は繰り返すと、今回は、成書上に
ある。成書名は次の通り。
「発掘された日本列島/2001」、西暦
2001年11月、文化庁。
この成書の第101ページ付近の左上に、
話題とする遺物が載っている。説明書きの分量
は多くは無い。
遺跡の場所は大分県大分市元町か六坊南町と、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧の別の発掘報告書情報から私
には推定される。遺物が出土したのは、西暦
2000年前後の事であろうと見られる。
遺物の成立年代は、同書第101ページ付近
の記載により、物品は種別が京都系土師器の類
とされ、その事から16世紀ないし、それより
少し以前とされているようである。
遺物の写真は、説明書きのそのページの左上
最上部にある。コマ中に在る、5枚の土器のう
ち、左上の最も大きい、カワラケ土器である。

上図のように、右上の煤の中に埋もれた左端
の部分に「奉」と読めるような煤模様が在り、
それより円形器で角度で90位ズレて、左側に、
「山」と読めるような、別の煤模様が有る。
5枚セットにして重ねて使うとの説明が有り、
残りの4枚のカワラケを下にややズラして置き、
それを重ねると、山のように見え、かつこの山
型の隙間に、「奉山」という文字が見えるよう
にした祭祀具なのではないかと、私は疑ってい
る。戦国期の特に山岳信仰用の、祭祀土器とい
う事なのであろう。(2024/08/20)