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埼玉県川島町白井沼遺跡で山竜墨書土器(長さん)

今回は表題の、遠方に山が見える河川部の、
わずかに高台の、自然堤防の中の環境とみら
れる平野部の埼玉の遺跡で、小さな杯型土器
に漢字で、山竜と書いたような煤模様が有る
との旨の紹介である。小さな土器に文字の
ような模様の有る点が、比較的珍しいが、河
川に関連する龍神信仰用の、比較的古い時代
の祭祀土器とみられる。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に、登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
140459_2_白井沼遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書第315
集/白井沼遺跡、2005、財団法人埼玉県
埋蔵文化財調査事業団。
 発掘報告書、第2写真図版pdf末尾抄録
により遺跡の場所は、埼玉県比企郡川島町字
白井沼499番地。
 遺物が出土したのは西暦2005年の年初
前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は遺構に伴わない
場所で出土し、発掘報告書第70ページ付近
の記載により、遺跡全体の成立年代の頃の4
世紀頃の古墳時代前期とみられているように、
私には読取れる。
 遺物の写真は発掘報告書第2pdfである、
写真図版pdfの写真図版第32の最上段右
に在り、遺構に伴わない出土遺物の遺物番号
第31番との旨、ナンバリングされていて、
出土遺物観察表等で、ミニチュア土器とされ
ている。小さな杯のような形に私には見える。

白井沼山竜.gif

 上図のように、第2字目の下部に余分な画
が有るものの、漢字で「山竜」と書いてある
ようにも見える煤模様が在ると私は認識する。
 遺跡が、遠方に秩父の山が見える河川部の、
わずかに高台の、自然堤防の中の遺跡のよう
であり、古墳時代初めに、龍神が河川近くの
小高い丘か山に棲むとされる等し、信仰用の
祭祀用土器として、今回紹介した出土土器が
使用された疑いがあるように、私見される。
(2024/10/19)

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