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8升目型平安小将棋の「群金余りで終わり」分析(長さん)

平安小将棋は取り捨てで、飛車・角行が無い
日本将棋というのが一般の理解である。また、
二中歴に、初期配列の記載が欠け、大将棋に
玉将の中央置きの記載が敢えて有る事から、
歩兵列3段目の、8升目将棋で、金将1枚、
玉左側中央置きのゲームが、従来より想定
されている。桂馬が9升目の場合と異なり、
3段目で睨み合わない為、本ブログの管理人
の理解によれば、

相互入玉、全家来駒の金将状態で、陣が先手
・後手反転して、行き詰まってしまう

と考えられている。今回は、丁寧にチェック
し、この8×8升目32枚制将棋の今述べた
性格が、比較的良い手を指し続けるケース
に於いて、本当に正しいのかを、以下にざっ
と確かめた。正しいようである。
 さて、平安小将棋はweb上で平安将棋と
wikipedia等で記載され、それによ
れば、日本の将棋の始原で、特に8×8升目
型の今述べた形が、出発点と取れる旨記載さ
れている。増川宏一も、8×8升目型等、
8段型の可能性も有ると、ものと人間の文化
史、23-1、「将棋Ⅰ」で記載する。
wikipediaは、いわゆる日本の将棋
の「小から大」説を取り、記載から、簡単な
ものを最初に考えたと、見ているように私に
は見える。本ブログでも小から大説を取るが、
将棋が、元々子供用の輸入だった為と考えて
いるという点で、同じ「小から大」説でも、
wikipediaの「平安将棋」の論とは、
少し違っている。
 さて、丁寧にチェックすると、この将棋は
次のように指すと、比較的調子が良い。すな
わちこの将棋は、管理人の理解によれば、出
だし、▲3五歩、△6四歩が良い手とみら
れる。相手の左桂馬を質駒にしておかないと、
出し抜かれるからである。
 次に第3手目と第4手目は▲1五歩、
△8四歩のはずである。なぜなら次の狙いが、
~▲2七銀、△7二銀で端交換後に香車を
取りに行く手なので、例えば▲1五歩、
△8四歩替えて▲8五歩、△1四歩としても、
お手伝いにしかなら無い。
 以上の4手で以下の局面になると見られる。

原始平安小将棋.gif

 次に、この将棋では、赤青の矢印のように、
既に述べたように▲2七銀、△7二銀の後、
▲3六銀△6三銀▲2五銀△5二銀と上げ、
次いで▲3六桂、△6三桂と、銀・桂を
繰り出してゆくとみられる。次は▲1四歩
△同歩▲同香△同香▲同銀だろう。そうする
と、その後必然的に、後手がその捌を真似る
事になり、今度は後手が先手を取る手番にな
って、△8五歩▲同歩△同香▲同香△同銀と、
両者端筋が、互いに捌けた状態になるとみら
れる。
 ここへきて、両者とも後手の△2一位置の
桂馬と先手の▲7八位置の桂馬が、どちらも
質駒化しているのが、はっきりして来る。
 左辺の桂馬は、初期配列の状態からは、ど
うみても8升目将棋では、助かりそうに無さ
そうである。そして

このゲームは質駒を互いに左桂馬だけに留め、
左銀を早逃げして助けるのが、手得な着手と
いうのが、明らか

なように、本ブログの管理人は思考している。
 手数を更に進めてゆくと、余り自陣を薄く
する

取り合いをせずに、駒を温存させて、相対的
優位を獲得しようと、先手後手共にする為、

玉と金、成り金が3枚、と金が2枚程度、主
に敵陣に存在する、7枚程度ずつ計14枚程
度の駒が残ったまま、

固まって、それ以上進めるのが困難な局面に
なる

と私は認識している。つまり将棋盤に互いに、
玉1枚と金6枚程度を、テンコ盛りしたゲー
ムに、以上の経過で、たぶんだが、ほぼ常に
なるようなゲームの疑いが、やはり濃厚な
ように、私には依然として思えるのである。
 既に述べたように、税金を原資にこんな遊
び政治を国がし無いように若者に、警戒教育
をする為、小学校5年程度で、今の要領で、
特に、この8×8升目制の、私の言い回しの、
原始平安小将棋を題材に、千年前の日本の有
様を、全ての児童に実習させて解るまで学習/
納得させるのが良いとみられる。そしてその
指導の力の有る、将棋の出来る専任指導員は、
公益的であると見なせるのではないかと、私
には断定出来る。取り捨ての将棋であって、
持駒ルールが無いので、不能なタイプの着手、
たとえば、端筋の駒合いや、只取り同然の、
桂馬の、打ち駒等が、この将棋のルールでは、
通常の日本将棋と違って、出来ないという
事実が有る。しかしながら、その点に注意し
さえすれば、上記で述べた程度の、取り捨て
将棋の手筋なら、大抵の日本将棋の愛好家に
は、理解出来る程度の、初歩的な話ではなか
ろうかと、私は当然思っているのである。今
年の将棋の日も近いので。今回は、こんな記
事とした。(2024/11/15)

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