岡野伸「世界の主な将棋」改訂版イスラム編はチムールC(長さん)
西暦1999年に自費出版された、岡野伸の
「世界の主な将棋」で、後半ページに
「中近東のチェス類」の項があり、「研究中
につき詳細割愛」の記載が有った。第53
ページ付近の下の方である。改訂版が、その
数年後に出版された事が、以前から判ってい
たが。現物が、さいきんになりやっと入手私
に出来たので岡野が「研究中」としていた、
イスラム圏のチェス類について、内容が私に
も判明した。
梅林勲と共著の「世界の将棋」西暦2000
年の、チムールチェスと、ほぼいっしょ
である。20年近く前に出版済みの本の情報
を、今更ブログに書くのも気が引けたが、私
は知らなかったのが確かだから、恥ずかしな
がら、2024年11月の記事として、ここ
に書いて置く事にしたい。
無論だが、旧「世界の主な将棋」と改訂版
「世界の主な将棋」とでは、ページ数自体が、
56ページから90ページ程度に増補されて
いるので、他にも追加内容は多い。
が「研究中で割愛」の記載は、多分だが、
イスラムのチェス類のセクションだけであり、
西暦2005年発行の改訂版で、何が増えた
のかに、この書を見かけた際、個人的に興味
は集中した。
実質内容はいっしょなのだが。チムール
チェスの初期配列図の記載で駒名が、
世界の将棋と異なり、アルファベットの略字
では無くて、日本語訳になっていた。
おかげで、私には、成り先名称付き兵駒の、
配列が、麒麟が2段目中央隣型である第3型
で、前の第1型、第2型のように、第1型
配列温存型から、第3型の駒配列に準拠した
配列に変更になっているのに、判り易いため
に、初めて気がついた。
チムールチェス第3型の成立は、第1~2
型よりは、遅かったと見てよさそうで有る。
中央の玉駒斜め前に、麒麟という大駒を
持ってくるのは、日本の大将棋流であるから、
鎌倉時代末頃に中国の
元王朝に流れた日本の大将棋の情報が、当時
は同一国内だった、イスラム圏に達していた
と見ても、さほどの矛盾は無いのかもしれな
い。イスラム圏へは、奔王駒の情報も行った
だろうから。そこから、更に奔王情報は、
スペイン等経由で欧州に入り、大臣駒を、
クイーンとそのルールに変えたという話も、
但し書きとして「要素の一つとして」とすれ
ば、あながち全く無理な話とまでは、やはり
いかないのかもしれないと、チムールチェス
の型による時間差に気が付いた段階で、私は
思った。(2024/11/16)
「世界の主な将棋」で、後半ページに
「中近東のチェス類」の項があり、「研究中
につき詳細割愛」の記載が有った。第53
ページ付近の下の方である。改訂版が、その
数年後に出版された事が、以前から判ってい
たが。現物が、さいきんになりやっと入手私
に出来たので岡野が「研究中」としていた、
イスラム圏のチェス類について、内容が私に
も判明した。
梅林勲と共著の「世界の将棋」西暦2000
年の、チムールチェスと、ほぼいっしょ
である。20年近く前に出版済みの本の情報
を、今更ブログに書くのも気が引けたが、私
は知らなかったのが確かだから、恥ずかしな
がら、2024年11月の記事として、ここ
に書いて置く事にしたい。
無論だが、旧「世界の主な将棋」と改訂版
「世界の主な将棋」とでは、ページ数自体が、
56ページから90ページ程度に増補されて
いるので、他にも追加内容は多い。
が「研究中で割愛」の記載は、多分だが、
イスラムのチェス類のセクションだけであり、
西暦2005年発行の改訂版で、何が増えた
のかに、この書を見かけた際、個人的に興味
は集中した。
実質内容はいっしょなのだが。チムール
チェスの初期配列図の記載で駒名が、
世界の将棋と異なり、アルファベットの略字
では無くて、日本語訳になっていた。
おかげで、私には、成り先名称付き兵駒の、
配列が、麒麟が2段目中央隣型である第3型
で、前の第1型、第2型のように、第1型
配列温存型から、第3型の駒配列に準拠した
配列に変更になっているのに、判り易いため
に、初めて気がついた。
チムールチェス第3型の成立は、第1~2
型よりは、遅かったと見てよさそうで有る。
中央の玉駒斜め前に、麒麟という大駒を
持ってくるのは、日本の大将棋流であるから、
鎌倉時代末頃に中国の
元王朝に流れた日本の大将棋の情報が、当時
は同一国内だった、イスラム圏に達していた
と見ても、さほどの矛盾は無いのかもしれな
い。イスラム圏へは、奔王駒の情報も行った
だろうから。そこから、更に奔王情報は、
スペイン等経由で欧州に入り、大臣駒を、
クイーンとそのルールに変えたという話も、
但し書きとして「要素の一つとして」とすれ
ば、あながち全く無理な話とまでは、やはり
いかないのかもしれないと、チムールチェス
の型による時間差に気が付いた段階で、私は
思った。(2024/11/16)