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関根金次郎紹介中国小象戯は未知ゲーム疑い(長さん)

千葉県野田市の関根金次郎記念館に関し以下
西暦2019年頃に複数回紹介したうちの
何処かで、本ブログでは関根がほぼ、将棋史
と無関係とした。

しかし、改訂版世界の主な将棋(岡野伸)
西暦2005第29ページに、未チェックの
図版が記載され、関根の知識を甘く見ていた

事が解った。日本の昭和初期、内戦期中国で、
8×9路の、小型のシャンチーが試行されて
いた疑いが有るようだ。
 世界の主な将棋の旧版に無くても、岡野伸
の別の自費出版書である、「中国の諸象棋」
には有るのではと思いチェックすると、西暦
2018年の改訂版には、第72ページに、
ほぼ同様の記載があり、西暦2019年の、
少し後に、訂正記事を書くのが筋だった。つ
まり

私の完全な、チェック遅れであった。

 世界の主な将棋(2005年)では脱落し
ているが中国の諸将象棋(2018年)には、

兵卒列が、2段落ちて2段目配列だったとい
う、シャンチーとの違いが、岡野伸によって、
明確に指摘

されている。
 その他の点では、中国シャンチーと、中国
小象棋の間に、ルール上の差が無い可能性が
あるように読取れる。日本の昭和の初期の頃、
中国シャンチーのパターンを、目新しくする
為の、小型化の動きが存在するのに、関根金
次郎本人ないし世界のチェス・将棋系ゲーム
全般に興味を持つ知人が、何かに気がついて
いたのかもしれない。
 砲駒が先頭に出るのだが、インドの10×
10升目ゲームの、シャタランジャと類似で
ある。なお、シャタランジャの砲は、荻生徂
徠の広将棋を思い出させる、騎士(ナイト)
と城(ルーク/飛車動き)を足したルールで
あるという事である。
 事実、世界の主な将棋には、この中国小象
戯に関し、記載上

将帥対面に関する項目が無いと書かれている。

将帥対面ルールを除いた上、縦の10路を8
路にしたり、象が渡河出来たりするような、
調整が、

西暦1930年頃、中国では試みられた

との情報が、関根金次郎まで、或いは届いて
いて、「将棋上達法」(関根、1931年)
等に、記載の混乱が起こっているのかもしれ
ない。
 私は失敗したと、このとき感じた。岡野伸
氏のアジアの将棋に関する情報網は、相当に
深く広い。(2024/11/19)

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