古墳期の出土鏡銘文に大将棋成り麒麟は獅子示唆(長さん)
国内から出土している古墳期を中心とする鏡
の回りに、文字が書いて有る事は良く知られ
ており、銘文と称するようである。今回は、
鏡の4~5枚程度に麒麟の成りは獅子とした、
大将棋の成選択を示唆する、麟龍の文字を含
む、定型の銘文が有るように私には見えるの
で、以下に紹介する。文が著名で南北朝時代
の知識人にも、良く知られていたのであろう。
銘文は、鏡個々によっては、崩れて判読
不能の出土物品も有るようであるが、総合す
ると以下のような一節が存在するようである。
吾作明寛甚大工 上有王喬以赤松
師子天鹿其麟龍 天下名好世無雙
ただし、獅子の獅にケモノへんが無いが、
麒麟とみられる麟に鹿へんは無い。この銘文
は、鏡の模様の説明のようで、鏡自体は、
三角縁吾作四神四獣鏡で、古墳時代成立と見
られているようである。
次の4箇所から、出土しているようだ。
京都(文献162ページ1段・下~5段2枚)
大阪(文献172ページ12段)
兵庫(文献196ページ下から9段)
広島(文献306ページ2段)
三角縁獣鏡であるから、何処で作られたのか、
論争の続いている物品だろう。
この銘文の物品は、西日本からしか出土し
てい無いようである。
記載されていた文献は、以下の通り。
日本列島出土鏡集成、下垣仁人、西暦
2016年、(株)同成社。
龍を解説しており、麒麟が天に昇って強化
すると、獅子に変身すると、主張しているの
だろう。
大将棋で、中央に置いた麒麟の成りを、釈迦
の座の意味だと見るが獅子にした根拠の一つ
のように、私には見えた。成り奔王鳳凰が、
神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮境内遺跡で西暦
1980年前後に出土しているので、その頃、
成り麒麟の獅子が成立していたのでは無いか
と、本ブログでは推定してきたが。このよう
な銘文が、鎌倉時代以前には知られていたと
すると、淡いが、成り獅子麒麟駒が、鎌倉時
代の後期に成立してたという根拠の別の一つ
として、挙げても良いのかもしれないとは、
一応考えた。
なお、出土鏡には、十二支が並べてある物
が、理由は自明だが複数有るようだが。中に、
鬼門の牛と虎、裏鬼門の羊と猿を4つ削除し
たものも有るらしく、逆抜き出しで、猛虎/
盲虎が有れば、猛牛も、大将棋に最初に入る
とも、考えられ無くもないとは思った。ただ
し、鬼門が牛と虎というのは、鏡を根拠にし
無くても、当たり前かもしれ無い。(2024/11/20)
の回りに、文字が書いて有る事は良く知られ
ており、銘文と称するようである。今回は、
鏡の4~5枚程度に麒麟の成りは獅子とした、
大将棋の成選択を示唆する、麟龍の文字を含
む、定型の銘文が有るように私には見えるの
で、以下に紹介する。文が著名で南北朝時代
の知識人にも、良く知られていたのであろう。
銘文は、鏡個々によっては、崩れて判読
不能の出土物品も有るようであるが、総合す
ると以下のような一節が存在するようである。
吾作明寛甚大工 上有王喬以赤松
師子天鹿其麟龍 天下名好世無雙
ただし、獅子の獅にケモノへんが無いが、
麒麟とみられる麟に鹿へんは無い。この銘文
は、鏡の模様の説明のようで、鏡自体は、
三角縁吾作四神四獣鏡で、古墳時代成立と見
られているようである。
次の4箇所から、出土しているようだ。
京都(文献162ページ1段・下~5段2枚)
大阪(文献172ページ12段)
兵庫(文献196ページ下から9段)
広島(文献306ページ2段)
三角縁獣鏡であるから、何処で作られたのか、
論争の続いている物品だろう。
この銘文の物品は、西日本からしか出土し
てい無いようである。
記載されていた文献は、以下の通り。
日本列島出土鏡集成、下垣仁人、西暦
2016年、(株)同成社。
龍を解説しており、麒麟が天に昇って強化
すると、獅子に変身すると、主張しているの
だろう。
大将棋で、中央に置いた麒麟の成りを、釈迦
の座の意味だと見るが獅子にした根拠の一つ
のように、私には見えた。成り奔王鳳凰が、
神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮境内遺跡で西暦
1980年前後に出土しているので、その頃、
成り麒麟の獅子が成立していたのでは無いか
と、本ブログでは推定してきたが。このよう
な銘文が、鎌倉時代以前には知られていたと
すると、淡いが、成り獅子麒麟駒が、鎌倉時
代の後期に成立してたという根拠の別の一つ
として、挙げても良いのかもしれないとは、
一応考えた。
なお、出土鏡には、十二支が並べてある物
が、理由は自明だが複数有るようだが。中に、
鬼門の牛と虎、裏鬼門の羊と猿を4つ削除し
たものも有るらしく、逆抜き出しで、猛虎/
盲虎が有れば、猛牛も、大将棋に最初に入る
とも、考えられ無くもないとは思った。ただ
し、鬼門が牛と虎というのは、鏡を根拠にし
無くても、当たり前かもしれ無い。(2024/11/20)