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摩訶大大/大将棋羅刹駒の動かし方の起源(長さん)

今回は、大阪電気通信大学摩訶大将棋(まか
おおしょうぎ)ルールでも同じと私には認識
する、羅刹駒の駒の動かし方ルールの、発生
起源を議論し、

夜叉とは全く違う理由なので、夜叉は泰将棋
のルールの転用は、し無い方が良い

のではないかと、以下述べる。
 羅刹駒の駒の動かし方は、

能の鬼の面(般若の面)をイメージしたもの

ではないかと疑われる。
 能の般若面は顔にぺっとりとは付けられず、
上下中央線で、内側に対称に内側に折れ、横
から紐を付けたり口に突起ないし紐を付けて、
顔に止める関係から、それを着けた役者の額
と頬が少し浮いて、上と左右下が顔と接して
い無い、浮いた格好になっていると私は認識
する。
 つまり、接した面が斜め前、横、口元真後
ろな為、

能面の接触点に因んで羅刹は、金将の前に動
けないルールになっている

と私は考える。そして、鬼の面に準えられる
ので斜め前には

角が有るので、3升目先に踊りにした

のではと思う。少なくとも15世紀の段階で
曼殊院将棋図ルールでは、そのようにしたの
では無いのだろうか。
 それに対して、水無瀬兼成将棋纂図部類抄、
水無瀬宮所蔵版の摩訶大大将棋図の、夜叉の
駒の動かし方ルールは、以前に本ブログでは
示唆したように、

夜叉の「叉」の字に因んだものだと考える。

つまり、線対称性からも、意味の類似性から
も、夜叉と羅刹は対になっており、同じく、
水無瀬兼成将棋纂図部類抄、水無瀬宮所蔵版
の泰将棋図では、羅刹の斜め前を夜叉の横に、
羅刹の横を、夜叉の斜め前にしたのであろう。
 つまり羅刹の斜め前三踊りを夜叉の横にし
踊り3目の方向を取り替えたルールにすると、
将棋の初期配列と、ルールの絵図としては、
体裁上は、その方が見栄えがよい。しかし、
どちらにも元々の正当性は有るので、無理に、

そのように変えなければならないという強い
根拠が薄い

と私見される。
 この記事が書かれた直前、YouTube
の動画に、摩訶大将棋(まかおおしょうぎ)
のルールに関する動画がアップロードされ、
大阪電気通信大学で、対局会が有ったとも私
は認識する。
 西暦2014年前後に、高見研究室で発表
されたルールでは、夜叉は斜め2升目踊りの、
前1升目歩みで、水無瀬兼成将棋纂図部類抄、
水無瀬宮所蔵版、摩訶大大将棋の夜叉ルール
のままだったと記憶する。
 古文献を復刻するという意味でも、この
夜叉ルールが、2025年11月の大会でも
採用されるべきではなかったかと、単に当方
の宅から、大阪が遠いので参加はし無かった
本ブログの管理人は、十年前の自分の記憶に
合わないという点に、釈然とし無いものを感
じる。

 守備陣の守りが、いっそう堅くなりすぎる

し。角が、顔の横に付く般若の能面というの
は聞いた事が、私には無いので。
 水無瀬兼成の泰将棋夜叉の駒の動かし方の
ルールは、それを描いた方が美術品としては、
摩訶大大将棋の「夜叉の駒動かし方打点模様」
に勝るのかもしれないが。水無瀬兼成将棋纂
図部類抄、水無瀬宮所蔵版の泰将棋の夜叉は、

まかおおしょうぎでは、真似無い方が良い

のではないかと、今でも私は疑っている。
(2024/11/26)

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