将棋纂図部類抄奥付謝辞に室町初曼殊院将棋図情報(長さん)
今回は、水無瀬兼成著/筆の、将棋纂図部類抄、
水無瀬宮所蔵版を紹介した現代の成書に、印刷に
よってはシミが見え、漢字で「摩訶は神主提供図
を辿って作成」ととれる旨の、字のように見える
模様が有り、曼殊院将棋図の時代から
摩訶大大/大将棋だけ成立していた事を示す
ような、重大な内容である疑いがあるとの報告で
ある。
水無瀬兼成の将棋纂図部類抄、水無瀬宮版が
載っている成書は、印刷会社が半七写真印刷工業
㈱であり、本文の説明文執筆担当が将棋纂図部類
抄部分は大阪府三島郡島本町の島本町教育委員会
の久保直子。それは挿入図であり、歴史説明は、
増川宏一により執筆された、次の成書である。
戦国大名の遺宝、監修/五味文彦、西暦2015
年、㈱山川出版。
その成書第145ページの中段右に、将棋纂図
部類抄/水無瀬宮版の、奥付謝辞部分が掲載され
ている。島本町の将棋纂図部類抄パンフレットを
使っても、同じ結果になると、ざっとだが見るが。
つまり強く画像処理した上で、問題になっている
シミの群は、豊臣秀次への謝辞後の、下図で黄色
の枠で、囲った部分である。
以下私見だが、縦に「摩訶神司図辿使」と7文
字書いて在るように疑う。神司は辞書によれば、
神主の事のようである。「摩訶大大/大将棋につ
いては、神主(の提供した)将棋図を辿って将棋
纂図部類抄を作成した」との意味であり、将棋纂
図部類抄のうち、摩訶大大将棋図は、室町時代初
期成立の、曼殊院将棋図の写しである事を、
駄目押しで書いた一文
のようにも見える。逆に言うと、大大将棋と泰将
棋の出所は、豊臣秀次による計らいで、曼殊院
将棋図とは別のコンテンツを使って、書いたもの
だが、
摩訶大大/大将棋については確かに曼殊院将棋図
を継承している
と、水無瀬は書いて強調した。が、下書きを清書
するときに、くどいと考えたのか、止めてしまい、
運悪く下書きの水跡で、カビが出来て、我々には、
むしろ運良く見えているようにも、私には疑える。
大大将棋や泰将棋が、豊臣秀次の働きかけで
成立したようにも読めるし、曼殊院将棋図には、
「摩訶大将棋図」と書いて在ったのを、水無瀬兼
成が、豊臣秀次の大大将棋調達努力に気兼ねして、
大を、もう一つ増やして、互いの競争感を無くし
た事を示しているようにも、私的に疑う。これは、
いっけんして重要な内容である。
少なくともこの奥付部の劣化カビ模様が、何故、
漢字の群のようにも見えるのかについては、一考
の余地が有るように、私には疑われる。(2024/12/04)
水無瀬宮所蔵版を紹介した現代の成書に、印刷に
よってはシミが見え、漢字で「摩訶は神主提供図
を辿って作成」ととれる旨の、字のように見える
模様が有り、曼殊院将棋図の時代から
摩訶大大/大将棋だけ成立していた事を示す
ような、重大な内容である疑いがあるとの報告で
ある。
水無瀬兼成の将棋纂図部類抄、水無瀬宮版が
載っている成書は、印刷会社が半七写真印刷工業
㈱であり、本文の説明文執筆担当が将棋纂図部類
抄部分は大阪府三島郡島本町の島本町教育委員会
の久保直子。それは挿入図であり、歴史説明は、
増川宏一により執筆された、次の成書である。
戦国大名の遺宝、監修/五味文彦、西暦2015
年、㈱山川出版。
その成書第145ページの中段右に、将棋纂図
部類抄/水無瀬宮版の、奥付謝辞部分が掲載され
ている。島本町の将棋纂図部類抄パンフレットを
使っても、同じ結果になると、ざっとだが見るが。
つまり強く画像処理した上で、問題になっている
シミの群は、豊臣秀次への謝辞後の、下図で黄色
の枠で、囲った部分である。
以下私見だが、縦に「摩訶神司図辿使」と7文
字書いて在るように疑う。神司は辞書によれば、
神主の事のようである。「摩訶大大/大将棋につ
いては、神主(の提供した)将棋図を辿って将棋
纂図部類抄を作成した」との意味であり、将棋纂
図部類抄のうち、摩訶大大将棋図は、室町時代初
期成立の、曼殊院将棋図の写しである事を、
駄目押しで書いた一文
のようにも見える。逆に言うと、大大将棋と泰将
棋の出所は、豊臣秀次による計らいで、曼殊院
将棋図とは別のコンテンツを使って、書いたもの
だが、
摩訶大大/大将棋については確かに曼殊院将棋図
を継承している
と、水無瀬は書いて強調した。が、下書きを清書
するときに、くどいと考えたのか、止めてしまい、
運悪く下書きの水跡で、カビが出来て、我々には、
むしろ運良く見えているようにも、私には疑える。
大大将棋や泰将棋が、豊臣秀次の働きかけで
成立したようにも読めるし、曼殊院将棋図には、
「摩訶大将棋図」と書いて在ったのを、水無瀬兼
成が、豊臣秀次の大大将棋調達努力に気兼ねして、
大を、もう一つ増やして、互いの競争感を無くし
た事を示しているようにも、私的に疑う。これは、
いっけんして重要な内容である。
少なくともこの奥付部の劣化カビ模様が、何故、
漢字の群のようにも見えるのかについては、一考
の余地が有るように、私には疑われる。(2024/12/04)