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中将棋で飛鹿が盲虎の成りになった動機を深化(長さん)

この記事を書いた5年ほど前の事で有るが、中将棋
で盲虎の成りを飛鹿とし、鹿の漢字の有る将棋駒を
導入した理由は、成駒名が、ひとつ足りなくなった
からであるとした。そして鹿の駒としたのは、藤原
氏の氏寺である興福寺等で、「鹿が神の使いとして
記載されている」等の情報から、縁起の良い名とし
て選択したとした。
 しかしながら、縁起が良いから、何故盲虎の成り
駒にし無ければならないのか、いまひとつ、踏込み
不足の解析だったと反省された。コワモテのする駒
の名になるように、他の動物を選ぶケースが、別に
考えられるからである。
 そこで、その点を更に考えた結果、成り駒の名称
の数が不足するという理由で、駒の種類を1つ足そ
うとしたときに、結局のところ、たまたま

中将棋で、麒麟と鳳凰に隣接して、盲虎が初期配列
されるので、縁起の良い神獣を充てる必要が在った

からと見られる。成り駒については、中将棋の将棋
盤面で、神聖動物の領域を、少し広げたという意味
である。
 つまり、

配列が、たまたまそうであったから

と考えると、ツジツマが合うようである。
 つまり、悪狼や猫叉駒が、成立していたとしても
直前であり、本ブログの仮説の108枚制、虎、牛、
猪、龍2段目中間袖配列の普通唱導集大将棋から、
92枚制の中将棋を作ろうとした為に、成駒名を、
牛、猪駒で補充しようとすれば、駒名が足り無くて、

飛牛、奔猪の次は、新たに考えて飛鹿を生み出した

として、ほぼ、間違いが無いように思える。
 盲虎の大将棋時代の元名である、猛虎と同じく、
猛牛と、猛を重ねたので、飛牛を作るとすれば、
修飾詞は、飛牛の飛と同じく「飛」となり、飛鹿に
なったのであろう。神社の札が長方形なので、駒の
動かし方の点を加えて、飛鹿駒のルール説明図を
書くと、神社の願札型のような模様となり、ルール
図を書いたときに、雰囲気がちょうど良くて、飛鹿
が、盲虎の成り駒になったという、経過ではないか
と疑われる。
 以上のように奈良の神社・仏閣の近辺に居て、
麒麟・鳳凰的な神に関連する場所の動物だったので、
麒麟・鳳凰の隣に、その相性から配置されるという
パターンになったものとすれば、余り矛盾は無いよ
うに私には思えてきた。(2024/12/14)

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