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場外脱出ルール無のトライルールはどうぶつ将棋専用(長さん)

以前に述べたように、本ブログの後鳥羽上皇期
大将棋と本ブログ仮説2024年拡張2017
年型普通唱導集大将棋では、北尾まどか氏ゲー
ムデザインの、どうぶつ将棋のトライルールを
応用している。どうぶつ将棋と同じく、相手陣
最奥に達した特定将棋駒種に関して適用し、ど
うぶつ将棋のようにライオンでは無いが、後鳥
羽上皇期大将棋では歩兵と仲人、普通唱導集
大将棋では玉将と太子に、同形式のトライルー
ル適用するとした。
 これまでの議論で、玉将がトライ駒になると
は限らない、本ブログの管理人がゲームデザイ
ンした大将棋では、ボール競技のラグビーの
トライの如くに、将棋盤枠外への駒の脱出表現
というイメージが必要になる。その為日本将棋
系である、日本将棋やどうぶつ将棋と異なり、

他の駒も盤外に自爆して消えるという着手を、
合法にした方が、ルール構築でスムーズになる。

 ところで、日本将棋では、どうぶつ将棋の
ように、盤外脱出の概念は、玉駒が1つなので
不要と、これまでは私も決め付けてきたが、最
上段トライルールでは、

角行駒が存在すると、盤外脱出をイメージし無
い限り怪しくなるらしい

と私も最近気がついた。一時期、点数制に替え
日本将棋でトライルールを導入して、相互入玉
時の勝敗を決めようという議論が流行りになり、
そのうち、立ち消えになったように個人的に
感じているのであるが。ひょっとすると、次の
ような難点が日本将棋にも、どうぶつ将棋の、
相手陣最奥トライまたは、その系統のルールを
導入したときに、日本将棋の常習的な愛好者に
指摘されて、主張する人間の数という意味での
勢力が、ひょっとするとそのあと減少するよう
になったのかもしれないと、私は考えた。
 それは、以下のようなパターンで、後手と
先手が1手違いで、最奥トライをしたときに、

先トライ後手が勝ったように必ずしも見え無い

という事があったのかもしれないからだと、私
は思う。

怪しいトライルール.gif

 すなわち、他にも駒は有るとしても、盤面2
つ共先手の竜馬筋が、斜めに、盤の隅から対角
線の隅には通っているとしたとき、このケース
は、次に後手が手番であって、△9九玉とすれ
は、後手トライである。
 ところが問題は、

1一の竜馬の筋は、2二の位置の先手の玉で
止まっているだけだという点に有る。

 つまり、後手が9九の位置に玉将を進めた
ところで指終りにし無いで、先手の手番を続行
すると、▲2一玉で、

先手には相手の駒が当たってい無いが後手の玉
には、1一位置の竜馬が当たっている

という状態になる。
 その「局面」は、明らかに先手が勝っている
ようにも見える。
 ただし、トライルールのルールブックを、

「トライし《その時点で》相手の駒が当たって
自爆の禁手になって居無ければ、トライ勝ちと
する」

とすれば、問題は無いのだが。どうぶつ将棋と
は違って、角行や飛車が有る日本将棋では、

《その時点で》が、必ず必要になるという点が、
何か、気持ち悪いと感じられるところ

のように、私には察せられた。
 ただしこの場合「将棋盤の相手陣のラインの
外に玉将が飛び出すイメージを『トライ』と表
現する」とルールブックの言い回しを変えると、
竜馬で後手玉将を取るチャンスが無くなるので、
話がすっきりするのは、どう見ても明らかだ。
 以上の事から、玉駒が玉将以外は存在し無い
だけで無く、斜めに走れる駒が無い場合につい
てだけ、「ライオンが相手陣奥でトライし、
但し、相手に取られ無いケースはトライ勝ち」
のどうぶつ将棋型表現に、完全に問題が無かっ
ただけだったように、直近私には思えてきた。
 少なくとも、この議論が出てくると、日本
将棋に対しても、「玉将がトライで場外脱出
出来るのであれば、そもそもその他の駒も、脱
出自爆手良し」というルールを加えてしまった
のでは、取り捨て大将棋と異なり、持駒(だけ)
ルールのゲームでは対処が困難である。その為、
玉将の最上段トライ勝ちあるいは、その系の新
ルール提案は、現行の相互入玉による、点数制
ルールを差し置いて流行るまでには至らす、実
際真逆で、下火にならざるを得なかったように
疑われると、私には思えるようになって来たの
である。(2024/12/16)

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