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埼玉県熊谷市上江袋古墳群で6C前奔王墨書埴輪(長さん)

今回は、埼玉県熊谷市の6世紀前半
成立とみられる、古墳に納める弓道具
の埴輪、鞆形埴輪に、弓で得た獲物を
領主に奉じる等との意味とみられる、
漢字で「奉王」のように私には見える
模様が有るとの旨の紹介である。在郷
の識字層が、埼玉県熊谷市上江袋付近
に6世紀前半に居していて、古墳に埋
葬等された事を示しているのであろう。
 今回の遺物は近隣、埼玉県行田市の、
行田市郷土博物館で西暦2002年
前後に行われた、河川流域の古墳展
との内容の「テーマ展」で発行した、
パンフレットに載っている。web上
には、今のところ、私は未発見である。
 パンフレットの書誌は、次の通りで
ある。
埼玉県行田市在の行田市郷土博物館/
第13回テーマ展「利根・荒川流域の
古墳群」、西暦2002年、埼玉県
行田市郷土博物館。
 遺跡の場所は、埼玉県熊谷市上江袋
付近と見られる。遺物が出土した時期
は、私には判らない。なお、この遺跡
からは、西暦1959年頃から埴輪が
発掘されているという事である。
 遺物の成立年代は、写真図版の在る
第7ページ付近によると、6世紀前半
とみられている。古墳から出土した
埴輪で、「弓をひくとき、左腕に巻く
道具」との旨の説明が同じく、パンフ
レットの第7ページに有る。目で見て
目標の左側に、弓を射る時、射手に、
その墨書が見えるのではないかと、私
は認識する。

上江袋奔王.gif

 上図の青い矢印のそれぞれ先に、
やや互いに距離が有るが、漢字で、私
には「奉王」のように見える模様が縦
に書かれているような気がする。
 矢を放つときに、領主を奉じて射手
が景気をつけるような意味のように私
には思える。
 古墳に埋葬された豪族である6世紀
前半の当時の射手には、かなり時代が
下るので。当然漢字が読めた事を示し
ているのであろうと私は疑う。
(2024/12/28)

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