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何故普通唱導集大将棋定跡化克服は駒配転で終わらず(長さん)

既に紹介したように、西暦2017年型本ブログ
版13升目108枚制普通唱導集大将棋(取捨て
将棋)には、そのままだと、成り麒麟を作ろうと
して、麒麟を繰り出したときに、残存する相手の
奔王等で、捕獲されやすいという難点がある。
どうやらそれが西暦1300型普通唱導集大将棋
に、斜め走り駒攻撃を、仲人位置で、嗔猪と桂馬
で止める「余りに、いつも過ぎる定跡」が、当の
普通唱導集で唄われているように発生したときに、

単に、横行、飛龍、猛牛を、飛龍、猛牛、横行に、
順繰り入替えで解決する程度で済まなかった理由

のようである。
 そう考えていい根拠としては、(故)岡崎史朗
日本将棋の七段(1970年当時)の「中将棋の
指し方」麒麟駒ルール説明に書いてある文言が私
には思い出される。
 13ページ付近の「駒の格」のところで、

「麒麟は成ると獅子になり最高位の駒であるが、
それ自身は、小駒なので注意を要する」との旨等

がある。SteveEvans氏の、PC対人間
対局ソフト”ShogiVeriants”の
データファイルで、麒麟の価値が高くなっており、
岡崎史朗七段の記載と、大差あるという点を私が、
本ブログで、話題にした事があったが、岡崎史朗
氏の解説を謎として残したまま、こうして長年月
が経った。
 今になってようやくこのチグハグさの原因が私
にも、飲み込めるようになって来た。すなわち
”ShogiVeriants”では、中将棋等
で、麒麟を早繰り出しする戦法を、想定して居無
い。その為人間のプレーヤーが、麒麟の早繰り出
しを

無理にして、失敗したと気がついたとき麒麟を
切れば済むものを、手損する麒麟救済戦略をとり
続けた為に、敗退する傾向を岡崎氏は戒めている

ようである。
 恐らく西暦1300年段階で13升目108枚
制普通唱導集(横行が竪行と飛車の間)に「常に
同じで在り過ぎる定跡」の問題が発生したときに、
駒の配置変換で、大将棋の範囲内で、問題を改善
しようという試みは、本ブログの管理人が西暦
2017年にしたように、存在したのであろうが。
 結局、麒麟がのろますぎると、中将棋をも指す
ようになったプレーヤが気がついて、元から獅子
の有る中将棋だけを、プレーするように、流れが
シフトしてしまったと考えて、現時点で良さそう
なように、私には思える。
 麒麟の動きのルールを変えるというアイディア
自体は「縦横動きを跳びでは無くて、踊りにすべ
きである」との旨提案する、大阪電気通信大学の、
高見友幸氏の先であったが。麒麟が端筋に真横に
移動したときに、

「相手からの捕獲を一手猶予する」というルール
を考案したのは、私が史上初だった疑いが濃い

と思うようになった。
 この麒麟の特別なルールで、何か問題が出そう
であるという兆候は、

依然として本ブログ管理人には発見されてい無い。

 麒麟の動きが鈍い事から起こる、中段に繰り出
したときの喪失問題が、玉を詰むのを目的とする、
文字通り普通の大将棋が又、指せるようにする為
の最後の難関だった疑いが有ると、だんだんに私
には、了解・認識されるように、なって来ている。
(2025/01/10)

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