なぜタイのマークルックは今も盛んか(長さん)
以前の本ブログの見解によれば、タイの
マークルックが少なくとも、前世紀の終わ
りに盛んだったのは、クン王が戦線に加わ
る定跡を、タイ人が無理に守ったためだと
いう事であった。つまり、日本人流に、
玉駒は囲うだけにして、走り駒を消耗させ
る”異形の序盤形”が、タイ社会で異端視
されたから、ゲームの難が隠されてしまっ
ているとの見方をしたのである。なお、
岡野伸氏が自費出版書”世界の主な将棋”
で、”マックルック”(マークルック)に
序盤定跡が有る事を記載し、”急戦戦法を
無理に取ると、引き分けになる”との旨を
記載している。また、大内延介氏が、”
将棋の来た道”(メコン社)1986年で、
現地人に”あなたは、タイ・マークルック
を指したばかりなので序盤を知らない・・”
と指摘されたとあり、初手や第3手が近年
になっても研究されている、日本将棋の状
況とは大いに異なる事を、指摘している。
岡野伸氏や大内延介氏の著書での記載は、
冒頭で述べた、本ブロクの推定を、恐らく
だが裏づけるものと考えられる。
以上のように、現代のタイ人のマークルッ
クの棋士は、マークルックの序盤定跡をか
たくなに守って、西洋チェスの制覇を防い
でいるかに見える。そうなのであるが、高
段者であれば、今となってはゲーム自体の
問題を当然、見抜いてしまっているはずで
ある。では、にも関わらず、マークルック
がタイに置いて比較的健在なのは何故なの
か。本当の原因は何なのかを今回は論題と
する。
最初に回答を書く。
非公式に、相手陣3段目で、車駒である
船が、龍王に成るルールで指され、問題を、
実際にはかなり、緩和している
からではないかと疑われる。
では、以下に論を始める。
以下に、マークルックの初期配列を示す。
上記のようにここではマークルックを、
日本の将棋で動きが等価の駒に置き換えて
いる。そこでここから、序盤消耗するよう
な、”邪道の指し方”で指すと、一例では
以下のような局面に、到達するものとみら
れる。
この局面でG1位置の後手飛車(船)は、
変則ルールであれば、G6位置で龍王に
成れる。以下、そうした上で、更に局面を
進めると、一例では、以下のようになると
みられる。
この局面で、仮に車駒の船が飛車のままの
”標準ルール”なら、先手の王は、後手の
2枚車(船)で追い回されつつ、逃げ回り
の展開になるはずだが、龍王に変えると、
これで詰んで終わっている。
つまり、イスラムシャトランジ型のゲーム
である、急戦序盤マークルックの弱点は、
相手陣3段目で、飛車動きである船が、
仮に龍王に成れれば、問題が解決
するのである。webの一部に、この変則
マークルックは記載されていた事が、以前
に有ったように記憶される。
(一例”世界遊戯博物館ブログ”の、
2013年10月12日の記事:
https://blog.goo.ne.jp/purakruan
から、上記の日付に跳べば出る。)
だからこのようにして、標準ルールで問題が
内在しても、マークルックは持ち堪えていた
のではないかと、私には疑われる。
これだけで良いのであるから、西洋チェ
スに完全に駆逐される道は、塞がれていた
のではないか。だから、冒頭に述べた結論
のように、現実なっているのではないかと、
私は疑っているのである。(2020/04/01)
マークルックが少なくとも、前世紀の終わ
りに盛んだったのは、クン王が戦線に加わ
る定跡を、タイ人が無理に守ったためだと
いう事であった。つまり、日本人流に、
玉駒は囲うだけにして、走り駒を消耗させ
る”異形の序盤形”が、タイ社会で異端視
されたから、ゲームの難が隠されてしまっ
ているとの見方をしたのである。なお、
岡野伸氏が自費出版書”世界の主な将棋”
で、”マックルック”(マークルック)に
序盤定跡が有る事を記載し、”急戦戦法を
無理に取ると、引き分けになる”との旨を
記載している。また、大内延介氏が、”
将棋の来た道”(メコン社)1986年で、
現地人に”あなたは、タイ・マークルック
を指したばかりなので序盤を知らない・・”
と指摘されたとあり、初手や第3手が近年
になっても研究されている、日本将棋の状
況とは大いに異なる事を、指摘している。
岡野伸氏や大内延介氏の著書での記載は、
冒頭で述べた、本ブロクの推定を、恐らく
だが裏づけるものと考えられる。
以上のように、現代のタイ人のマークルッ
クの棋士は、マークルックの序盤定跡をか
たくなに守って、西洋チェスの制覇を防い
でいるかに見える。そうなのであるが、高
段者であれば、今となってはゲーム自体の
問題を当然、見抜いてしまっているはずで
ある。では、にも関わらず、マークルック
がタイに置いて比較的健在なのは何故なの
か。本当の原因は何なのかを今回は論題と
する。
最初に回答を書く。
非公式に、相手陣3段目で、車駒である
船が、龍王に成るルールで指され、問題を、
実際にはかなり、緩和している
からではないかと疑われる。
では、以下に論を始める。
以下に、マークルックの初期配列を示す。
上記のようにここではマークルックを、
日本の将棋で動きが等価の駒に置き換えて
いる。そこでここから、序盤消耗するよう
な、”邪道の指し方”で指すと、一例では
以下のような局面に、到達するものとみら
れる。
この局面でG1位置の後手飛車(船)は、
変則ルールであれば、G6位置で龍王に
成れる。以下、そうした上で、更に局面を
進めると、一例では、以下のようになると
みられる。
この局面で、仮に車駒の船が飛車のままの
”標準ルール”なら、先手の王は、後手の
2枚車(船)で追い回されつつ、逃げ回り
の展開になるはずだが、龍王に変えると、
これで詰んで終わっている。
つまり、イスラムシャトランジ型のゲーム
である、急戦序盤マークルックの弱点は、
相手陣3段目で、飛車動きである船が、
仮に龍王に成れれば、問題が解決
するのである。webの一部に、この変則
マークルックは記載されていた事が、以前
に有ったように記憶される。
(一例”世界遊戯博物館ブログ”の、
2013年10月12日の記事:
https://blog.goo.ne.jp/purakruan
から、上記の日付に跳べば出る。)
だからこのようにして、標準ルールで問題が
内在しても、マークルックは持ち堪えていた
のではないかと、私には疑われる。
これだけで良いのであるから、西洋チェ
スに完全に駆逐される道は、塞がれていた
のではないか。だから、冒頭に述べた結論
のように、現実なっているのではないかと、
私は疑っているのである。(2020/04/01)
わかりづらい。まとめてから喋って
by 222 (2024-11-10 01:13)