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北周武王象棋を推定する(長さん)

チェス類の中国起源論者は、中国南北朝後期
の北周の武王が、象棋または象戯の考案者と
している。
 本ブログの管理人の認識では、増川宏一
が天文書の記載であり、将棋と無関係。
木村義徳が、何らかのゲームとの解釈である
と理解している。配下の賛美情報だけが残っ
ているようであり、将棋纂図部類抄の序文の
出だしのようなゲームとの印象である。私見
だが、

玉将、王の類は存在し無いゲーム

とみる。根拠は、その存在を匂わせる情報が
私には見当たらないからである。
 では、仮に将棋に近いものであるとしたら、
断片的情報から見て、どのような「ゲーム」
が、考えられるのかを以下に考察する。
 位置天文の知識が賛美される内容であり、

現代のチェスやシャンチーとは、ほぼ繋がら
ない

と私見する。
 もともと、駒の交点置きゲームでは無く、
升目に色を塗った15個の碁石を置いてした、
以下のようなゲームが考えられるのではない
だろうか。

北周武王将棋.gif

 この象戯ゲームは、横12升縦3升計36
升の盤を用いる。ただし、横方向に円筒形に
繋がっていて、左端に置かれた駒の利きは、
同一段の右端に及ぶ。交点置きだと、どちら
か端のラインが書けない。あるいはドーナツ
盤を使って、交点置きにするかだが。話を、
元の升目置きに戻すと、

3段なのは、各惑星の軌道が、黄道に対して、
多少は傾斜している事を表している。

 駒は15個あり、木星、火星、土星、金星、
水星ないし、木将、火将、土将、金将、水将
といった内容である。3枚づつあり、一例、
木将が茶色、火将が赤、土将が黒、金将が金、
水将が青等に色分けされていただろう。
 先手が木将と火将を2枚、土将を1枚元々
持ち、後手が金将と水将を2枚と土将を1枚
元々持ち、残りの木、火、土、金、水各1枚
ずつは、一例では上記のように初期配置する。
 このゲームの目的は、玉将を取る等では無
く、手持ちに

駒が全く無くなるか、木・火・土・金・水と
全部の種類の駒を集めるかの、どちらか

である。
 駒は、将棋型ゲームのように、動かし方が
決まっていて、

かなりチェス・シャンチーの類に近い

と、好意的に考えてみる事にする。
 水星と金星は、横に3升まで動かせ、移動
先に、別の駒が居れば取れる。
 木星は、横に2升まで移動出来、その他同。
 土星は、横に1升のみ移動出来、隣の駒が
取れる。
 火星は、横に3升と上下に1升動かせる。
火星の軌道傾斜が、回りの恒星が良く見える
夜中に衝となる為、地球から見て良く目立つ
事を反映している。
 将棋のように相手の升目に到達すると捕獲
出来るのは、惑星同士の会合で、異変が起こ
るという意味に、このゲーム場合は解釈する
と取れるだろう。つまり、

兵隊同士の死闘を、駒の捕獲でイメージして
い無いので、将棋の類とは違うと私は思う

という訳である。水無瀬兼成の情報はある意
味的を得ていて、将棋纂図部類抄の出だしか
らしても、異制庭訓往来の将棋の説明とは、
カテが違うと一目判るのも、そもそも事情が
ここに有るのではないのだろうかとも、私は
疑う。
 なお、話を元に戻して繰り返すが、端同士
が円筒形に繋がっており、端駒の利きが反対
側の升に及ぶ事に注意する必要がある。12
升目は言うまでも無く、1年の月の数:12
カ月に因んでいる。

将棋・チェスと違い、盤上の駒は先手・後手
どちらも全部動かせ、捕獲も出来る。

 このゲームは、日本将棋のように手持ちの
駒が打てる。取り込んだ駒も再度打てる。
ただし、金星と水星駒は、太陽から離れない
事を反映し別の金星、水星駒の居る位置から
見て、60°を超えた3升以上の横離隔の
位置に、打つ事が出来ないものとしよう。
 ゲームは、木星、火星、土星持ちの先手か
ら開始して、将棋類のように、駒を動かした
り、打ったりする事を繰り返す。
 どちらが必勝なのかは、ちょっと見には私
には良くわからない。

悪手を指さない限り、永久にゲームが終わら
無い

かもしれない。
 このゲームを臣下が見れば、武天王が天文
の基礎知識を持っている事は認め、今に残る
ような賛美を評すると、期待は出来るではと
私は考える。よって、北周武王は独立した
ゲームの考案者だったが、そのゲームが
チェス・シャンチーの種族には、残念ながら
繋がっているようには見えないと、私は、
やはり結論する。(2023/08/31)

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8人5五将棋は、破った軍の向きは変えない(長さん)

以前、表計算ソフトのシートを使った日本の
将棋をテストする際、45°ずつプレーヤー
の駒を回転させる8人制19升目56枚制
5五将棋を紹介した。その際、或るプレーヤー
の玉が詰んだら、玉を詰めたプレーヤーへ、
玉将以外の駒が渡るが、駒の向きは詰めた
プレーヤーの向きに変えると説明した。
 しかるに、梅林勲・岡野伸「世界の将棋」
2000によると、島根県平田市の太田満足
氏が1993年に発表した同類の「4人将棋」
では、「2歩の発生を防止する為、負けた
プレーヤーの駒の向きは変えない」との旨、
記載されていた。

「原則的に日本将棋のルールに従う」ので
あれば、太田氏の見解が正論

だろう。
 確かに対面するプレーヤーに勝ったときに、
駒が詰んだ側に向いたまま、プレーが継続す
るのは、将棋駒のデザイン上余り芳しくない
とは思われる。表計算ソフト指しでは、8人
制となれば、色を変えないと誰が詰んだのか
わかり辛く、色替えと方向替えが生じる書式
貼り付けをすると同時、つまり、駒を詰んだ
駒の向きに回転すると共に、90-270°
の駒の一群と、その他の駒の一群がテキスト
内容が異なるので、CLEAN関数や
REPT関数を使って、1つずつ書き換える
という状況であった。
 敗者となったプレーヤーの駒の方が大量な
場合、太田氏の見解のようにするとすれば、
変更の数が減少するばかりで無く、
CLEAN関数/REPT関数を使う部分も
無くなるので、

勝者の駒の色を、敗者の色に変更する操作だ
けするように、すれば楽

かもしれない。1駒だけ色替えをしてコピー/
書式貼り付けするという事である。
 太田満足氏のルールは、駒がこちらを向い
たまま味方になる事や、新味方の駒が、自分
陣以外の、別の味方陣で成るルールになる。
打ち駒が味方の方へ駒を向けて打てるように
もなるというふうに、世界の将棋の文面から
見て思え不自然な点もある。が、特に持駒を
除いて90-270°の駒の一群と、その他
の駒の一群間の、テキスト変換が無くなると
みられる為、表計算ソフトで指す将棋として
は、技術的にはかなり楽になるとは言える。
 5五将棋に歩兵が少ない為、

本ブログの管理人はうっかり見落した

が、基本的に「日本将棋の通りに指す」とす
れば、2歩禁にも従う必要は、確かに有った
訳で、参考になる情報である。(2023/08/30)

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先手手損作戦位で仮称鳥獣戯画将棋は飽き無いか(長さん)

今までで述べたように、表題の7升26枚
制古作登/木村義徳変形酔象入り平安将棋
は、先手の同形否定の為の、一手損戦法で
十年オーダーの寿命が有ったと考えられた。
 しかしながら、7手目「5七酔象
(=角行)戻り」手位の定跡で、本当に例
えば半世紀にわたり飽きられ無いのかとい
う疑念が、尚も残っているように思える。
そこで流行が比較的継続したと見たときの、
その理由につき、更に追求した。なお絵画
では恐らく「先手6二酔象/後手7三酔象」
の後手、酔象追い駆けられ手損の、後手の
「大失敗将棋」が描かれているのであろう。
 さて話を7手目「5七酔象(=角行)戻
り」将棋に戻して飽きられ無かった原因に
関する回答を、最初に書くと

先手5七酔象、後手6二酔象型で、後手が
先手の一損で非同形先攻めになると、形勢
僅差だった為

だと考えられる。

実際に指すと、そうなるから

である。
 なお、後手が下段落しの酔象の方が二段
目酔象よりも有利である事を知っており、
「先手6六酔象/後手5一酔象」型で、
後手が非同形先攻だと、明らかに指し易さ
で後手が有利である。
 確かに、最下段酔象陣は酔象の守りが
硬くなり有効なのだが。しかしながら、
最初に述べたような先手1手損である場合
には、損の存在のその事が、後々まで響き、

後手は先手の作戦に、いっぱい食ったと
気がついても、差が小さいのでそのまま、
指し続ける状況が数十年続いても、さほど
は、おかしく無い

と見られるのである。棋士によっては、
先手5七酔象/後手6二酔象型は、後手先
攻めなら形勢ほぼ同じと見ていた者も、或
いは、あったかもしれない。
 この将棋には、いつまでも筋違い走りの
続く、不成角行動きの酔象一枚しか大駒が
存在し無いので。極端な局面評価の変化の
乏しい将棋である事が、幸いしたようだ。
 最後は、成金2枚同士で、下段に玉将が
落された方が負けるパターンしか、この取
り捨て将棋にはほぼ存在し無い。ので不自
然だが▲5六金▽5二金▲5七酔象▽5一
酔象▲6六酔象▽6二酔象▲5七酔象とい
う7手セットの定跡が、何十年も指された
のかもしれないと私は考える。
 以前、鳥獣戯画の将棋こそが、酔象の、
興福寺1098年駒から、南北朝14世紀
中将棋時代の上久世駒の間の、「空白期」
の謎を解く、12世紀~13世紀初の酔象
存在将棋だと本ブログでは述べた。別の用
途で、香車が消耗したと本ブログで述べた
事が有るものの、正直原因がいま一はっき
りしないが。繰り返すと興福寺駒には香車
が含まれ無いという点から考えても、本ブ
ログのモデル将棋の性格を精査する事には、
明らかな意味が有るように私には疑われる。
(2023/08/29)

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7升26枚仮称鳥獣戯画将棋は飽き無いか(長さん)

これまで述べたように、日本将棋から
飛車角を取り、玉の上に角行動きと
みられる酔象を置き、香車列を無くして、
桂馬の頭の歩兵を取った、7×7升目
26枚制取捨ての将棋こそ、鳥獣戯画の
7升目将棋では無いかとみられた。
 この将棋には、先手が酔象を6六位置で
上げ止め、後手の7三酔象の出過ぎを咎め
て勝つ戦術が取られたのではないかという
事だった。
 絵画の画題になるほどだから、12世紀
頃には、盛んに指されたはずだが。騙すよ
うな、このやり方の手口が単純過ぎて、
そのうち知れ渡ってしまい、この程度の内
容のゲームでは、飽きるのも速いのではな
いかと疑われる。
 そこで今回は、人気が持続するのに何が
起こっていたのかを、20~30局程度
一人指しし、様子を調べてみた。その結果、

後手有利な将棋であるが、真似将棋を指す
と返って不利という、メカニズムで人気を
保ったのではないかと、推定

された。以下に要旨を述べる。
 この将棋は元来、酔象を最下段の、先手
で表せば3七か5七の位置に下げた陣に、
大きな攻撃力が有る。
 酔象先に銀を繋げるなどして、相手を叩
くのであるが、

角行動きの酔象自体が、上ずると相手の
攻撃目標になる

のである。そこで、後手が先手の線対称
真似将棋を指そうという意識が有る場合、
先手が、角動きの酔象の前出し陣形をを
作ると、後手はうっかりそれに乗り、そ
れを見て、先手が角を引いても、調子に
乗って仕掛けの段階に、移行してしまう
のである。▲6六酔象として▽7三酔象
としてくれたら大喜びだが、▽6二酔
象と真似られたら、更に▲5七酔象と戻
す手が有るのである。

つまり、角行動きの駒が、最下段に居る
陣が、この将棋では最も攻め強いとは、
人間に視覚的に認識され難い性質がある。

 それに引っかかって、本来なら後手勝
ちの傾向が強いにも係わらず、

何回も先手が後手側を、引っ掛ける事が
出来るので、ゲームの人気が比較的持続

したのではないかとみられる。
 即ち以下は前述の▲5六金、▽5二金、
▲5七酔象▽5一酔象▲6六酔象
▽6二酔象▲5七酔象と指したところで
ある。

鳥獣戯画将棋5手目.gif

 後手は結局、6二の位置に酔象が居る
のだが、

尤もらしく見え▽5一酔象として、先手
の真似をして5一の位置には戻し難い

ところである。そこで、それはせずに、
▽2二銀等として、駒を進めて先攻めを
目指すのだが、5七の位置に酔象の居る
先手の方が有利である。
 相当な回数、この将棋を指さないと、
先手が2段目に酔象を動かした手を、真
似ないで、単純に1段目の5一の位置に
酔象を置いた状態で攻めると、勝ち易い
のに気が付か無いので。後手のうっかり
手拍子真似の▽6二酔象のおかげで、先
手にもしばしば勝機が有ったのであろう。
 この将棋が、少なくとも2~30年位
以上は流行っていたとしか考えられない
のは、以上のカラクリが知れ渡るまで幾
らか時間を要したからではないかと、私
はチェックしてみて疑うのである。
(2023/08/28)

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仮称鳥獣戯画7升小将棋に▲4四歩は有るか(長さん)

以前述べたように、鳥獣戯画の将棋図は、
7×7升目で26枚制の小型の古作/木村義
徳将棋のような駒配列を示唆し、絵の局面は、
恐らく、先攻め先手の小柄女性が4四歩と
中央の歩を天王山の位置に上げた手を指した
局面のように見える。
 今回は、具体的に7×7升目で26枚制の
小型の古作/木村義徳将棋で、どのような
手順で、その局面に到達するのか、論の矛盾
の有無を確認した。その結果、

元々この将棋は、旦代の難点型の行き詰まり
模様の将棋で、後攻め後手が有利

であり、先手はそれを避ける為、わざと酔象
関して序盤最善手を指さない戦法を取ったと
きに現れる事が明らかとなった。つまり、
▲4四歩が、ほぼお決まりの定跡として出現
するようである。
 繰り返すがこの将棋は、まともに先手が駒
を組むと、線対称に

後手が真似将棋を指すと、ほぼ後手有利

なのである。つまり、まともに指すとこの将
棋は、後手を持ったほうが有利なようである。
 先手は勝つためには、具体的に次のような
出だしで指すと良いようだ。
 ▲5六金、▽5二金、▲5七酔象、▽5一酔象、
▲6六酔象!、▽7三酔象、▲7六銀、▽6四歩、
▲5四歩、▽6五歩、▲同銀、▽5四歩、▲同銀、
▽2二銀、▲2六銀、▽3二玉。
 以上16手で以下の、鳥獣戯画の絵の表現
に、やや似た、以下の局面に到達する。

鳥獣戯画非対称.gif

 つまり、先手は6手目に▲7五酔象と指さ
ず▲6六酔象と指し、後手に

▽7三酔象の指し得を、わざと与えて後手真
似将棋を回避させている

のである。
 17手目からは、▲6五桂、▽6四酔象、
▲5五金、▽4二酔象となれば、

21手目に、▲4四歩の条件が揃う。

鳥獣戯画非対称続.gif

以下▽6三桂、▲4五金、▽4四歩、▲同金
の25手目までで、先手が、やや押している
と考える。

第27手目に▲5三桂成が見えるからである。

鳥獣戯画非対称続2.gif

事実26手目▽6二銀より、▲1五銀、▽
1三銀、▲3四歩、▽同歩、▲同金、▽2二金、
▲4六金、一例▽5三銀、▲同桂成、▽同金、
▲同銀、▽同酔象、▲3五金、▽4二酔象、
▲2四歩、▽同歩、▲同銀、▽同銀、▲同金下、
▽2三金、▲同金右、▽同桂、▲2五桂、
▽3五桂成、▲3三桂成、▽同酔象、▲同金
▽4一玉、▲4三金、▽4五成桂、▲3三酔象、
▽3一玉、▲3七玉、▽3五成桂、▲2七玉、
▽2五成桂、▲4四酔象、▽2一玉、▲3三金、
▽3一玉、▲3七玉、▽4一玉、▲4三金、
▽3一玉、▲3三金、▽4一玉、▲4六玉、
▽5二玉、▲4五玉、▽7五桂成、▲5四玉、
▽7四成桂、▲4三金、▽6一玉、▲5三金、
▽7二玉、▲6三金、▽6一玉、▲6二金
の83手で、一応一例では後手玉が詰んだ。

鳥獣戯画非対称指終.gif

 よって25手目までで、本来後手に有利な
このタイプの将棋で、先手が押していること
は明らかであろう。鳥獣戯画のモデルとなっ
た、小柄の女性は、この25手までの着手を、
定跡として知っている程度に、この将棋は、
指し慣れていたのであろう。何回か先手を
持てば、覚えられる程度で、一本道の手筋の
ように私は思う。

よって鳥獣戯画の将棋が、先に述べたような、
26枚制の、古作/木村義徳の酔象入り平安
小将棋から変形したゲームと見ても、大きな
矛盾は無い

と、依然として私は考えるのである。(2023/08/27)

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鳥獣戯画将棋の再考:7升将棋では?(長さん)

以前、表題の絵の将棋は6升目の言わば
平安小小将棋であるとして、本ブログは、
将棋内容の具体的な考察をした。しかし、
下の絵の、小柄の女性の着手は7×7
升目盤の4四の天王山位置へ、4五から、
一例歩兵を、上げているように見える。

鳥獣戯画将棋.gif

 よって、6升目の将棋と見るのは無理
ではないかと、再度この絵の、少し写り
の良い図を見て思うようになった。

なお、7升目将棋が元々通説

である。
 そこで、以下7升目として、どのよう
な将棋になると考えられるのかを再考し
てみた。
 古作登氏提案の、「酔象入り38枚制
酔象平安将棋」の、両袖の香車筋を除い
た、7升目取り捨て将棋で、しかも、
桂馬頭の歩兵も無い、次の初期配列の
将棋から、出発しているように見える。

鳥獣戯画7升初期.gif

 さて、この将棋が取り捨てなのは、
最初の鳥獣戯画将棋の将棋盤の拡大図で、
小柄な女性の着手が打ち駒では無い事、
太った相手の男性僧侶が、口にくわえた
指に、駒を持ってい無い事から、そのよ
うに推定されると考える。太った相手の
男性僧侶の右手の

指は、単純に口に咥えているように見え、
駒をかんでかつ、挟んでいる可能性は
皆無ではないが、そう見るのは不自然

だと考える。なお、太った僧侶男性が、
指を咥えて、唾を指に着けているように
見えるのは、次の自分の着手で駒を動か
すとき、

自駒と布製とみられる盤の間で、摩擦力
が元々大きく、駒と自分の指の間で滑っ
て、駒が動かないように、し無い為唾液
で、滑りを止めている

のだと、私は考える。
 さて、以上からこの7×7升目の将棋
は取り捨てルールだとして、具体的に、
将棋種を特定するヒントは、

写真の手前の2列で、端筋の頂点部に駒
が有るのに、歩兵合いになってい無い事
と、それらの頂点部駒の桂馬跳びの位置
の、2筋3段目に、歩兵とみられる駒が
有る

という点である。頂点部に駒が残り易い、
平安小将棋系では、余り見慣れない、陣
形駒分布だと思われる。
 この事から、初期配列の3段目は歩兵
で、端筋最下段が桂馬なのではないかと
予想できる。
 以上から、ほぼ直ちに全体として、
香車列を欠いた、日本将棋の初期配列か
ら出発しているのではないかと、推定出
来るように思う。
 そして、端列に駒合いの歩兵が無いの
は、元々

桂馬の頭に、繋ぎの無い歩兵を置かない
配列だから

と、考えられるのである。
 そこで、次に小柄の女性の背後で、
年配の僧侶とみられる男性が、次以降の
着手での複数駒の、連続取り合いを予想
するような手のしぐさをしている点から、
この将棋には、角行ルールの大駒の酔象
が在り、先手から見て、4六の初期位置
から▲5六金~▲4六酔象→▲5七酔象~
▲7五酔象~▲6四歩△同歩▲同酔象~
▲6五桂馬~▲5三桂馬成~▲5四歩~
▲5五酔象・・等で

4四位置に、酔象の利きが出来易いと
推定

されるように思われる。
 よって故木村義徳氏や近くは古作登氏
が提案した、玉将前升目に、酔象の有る
酔象入り平安小将棋の変形将棋の疑いが
濃いと、7升目将棋で間違いなければ、
私は思うのである。
 なお、普通の8×8升目と推定する原
始平安小将棋が12世紀末に指されず、
この将棋が、下級僧侶の間等で指されて
いるように見える経緯としては、

酔象が右銀将位置に有る将棋に、京都
からクレームが付いた事や、寺で正調
の「将棋」が禁止された事。8升目将棋
の定跡が12世紀頃には飽きられた事

等が、考えられると思う。逆に言えば、
この時代から、13世紀の始めにかけ
ては、将棋の駒種の個々の動かし方
ルールを知っていれば、ローカルルール
の将棋は皆指せたので。この7×7升目
の変種が、たまたま流行っている地域で、
鳥獣戯画が描かれたので、このような
将棋種の記録が、たまたま残ったのでは
無いかという経緯として説明できると私
は考える。
 この将棋の出来は、酔象の一枚入っ
た、8×8升目の原始大理国平安小将棋
と、ほぼ同等だったので。布盤の布の、
たまたまの大きさによって、盛んに指さ
れる地域が有っても、おかしくは無いと、
いう事なのかもしれないと、私は考え直
したのである。(2023/08/26)

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独ド/米ア表計算ソフト行人入8人制5五将棋チェック(長さん)

今回も以前に述べた表計算ソフト独/ドキュメント
ファウンデーション/ライブルオフィス/カルク
ないし、米アパッチ/オーブンオフィス/カルクで、
72行長セルを将棋駒とし、8人制5五将棋で、
各8名のプレーヤーにつき玉将の左隣に七国将棋の
行人を加え、ゲームの出来をチェックすると同時に、
表計算ソフトの動作に、異常が出ないかどうかを
チェックした。5五将棋自体、8人制にして有る
程度調整したら、出来がどうなるのかを見たので
あるが、残念ながら、

盤の一辺画が19と大きくなると、戦闘が局地的
に見えてしまう

という欠陥が、この新作ゲームの場合にも、起こっ
ている事が判った。すなわち盤升多の日本の将棋で、
持駒ルールのあるもので、出来の良いゲームは原則
出来ないという法則を、再度確認する結果となった。
 さて以下は、8人制5五将棋を行人を加えて、
48枚制から56枚制に変えた場合の、初期配列で
ある。

八人5五将棋行人.gif

 以前に述べたように、表計算ソフト独/
ドキュメントファウンデーション/ライブル
オフィス/カルクないし、米アパッチ/オーブン
オフィス/カルクで、セルの文字配置を上詰・下詰、
左詰・右詰と適宜調整すると、オモテ元駒と裏成駒
とがスイッチする。ただし、90°・270°
プレーヤー駒と、その他の方向駒とで、セル内テキ
スト内容が、71個セル内改行が入っているかどう
かで違いが有る。後者から前者へ変換するときには
CLEAN関数を使う。逆変換は、色無しセル(黒)
の、「ひな形」を作る方法を取った。なお今回は、
煩雑なので、玉将・金将・行人は2文字セルにして
いる。
 今度は、指終わりまで一人指ししてみた。

ゴースト等、表計算ソフトのトラブルは独/ドキュ
メントファウンデーション/ライブルオフィス/
カルクに関して、特に無かった。
 以下は、勝負が付いた局面の一例である。すなわ

八人5五将棋行人指終.gif

ち上記局面は、3プレーヤーが生き残ってバトルし
ているが、0°方向赤色プレーヤーの玉将が詰んで
いて、右上、225°小豆色プレーヤーが勝ちで
ある。以下の着手は、表計算ソフトのセル番号で、
赤I20玉で、90°の黒プレーヤーが投了である。
0°赤プレーヤーは、陣形の薄い225°小豆色
プレーヤーに対して玉将が取られるように、自殺手
を指さなければならないので、90°プレーヤーが
どんな手を指しても次に、小豆色同角となり、小豆
色に、大量に駒が移動する。その為

所持駒大差で、90°黒プレーヤーは2位に終わる

ルールに、してあるという意味である。
 ゲームとしては、他玉を4つ取り、所持駒大差で
も玉が薄いと、劣勢側に負けてしまう、持駒ルール
特有の「本能寺の変」的面白さは有るものの、

玉回りだけの局所戦になる印象は拭えず、

この将棋の出来は良いとは言いがたい。盤升の多い
将棋型ゲームでは、ギャラリーから見た見栄えの悪
さが原因で、持駒ルールの将棋は生き残れなかった
と推定した、本ブログの論を、更に補強した格好に
なったように思えた。
 なお、現状のルールでは、特定のプレーヤーが
負けた局面で、駒の方向と色を入れ替える煩雑さが、
2人制の将棋ゲームと異なり、多人数将棋では、

この方法では、そうとうに大きい

ようである。4人制までなら我慢出切るが、

残念ながらそれが、我慢の限界。

そのように、8人制をテストしてみて私には思えた。
(2023/08/25)

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独ド社カルク等で8人制19升5五将棋のチェック(長さん)

今回は表計算ソフト独/ドキュメント
ファウンデーション/ライブルオフィス/カルク
ないし、米アパッチ/オーブンオフィス/カルク
を使用し、以前に述べたセル形式、
全角スペース+セル内改行+オモテ元駒名+セル内改行+
全角スペース+(セル内改行×m個)+
全角スペース+セル内改行+裏成駒名+セル内改行+
全角スペース、但し以前はm=47としたが、
それをm=67に変更して、45°角度を変えて、
8人のプレーヤーでする、日本の持駒将棋である
5五将棋を19×19升目盤で行い、成駒発生時
の、オモテ駒名ゴーストの発生等の問題が無いか
どうか、

mをある程度、変えた場合の、「手法の信頼性」

について、調査した。
全角スペース+セル内改行+オモテ元駒名+セル内改行+
全角スペース+(セル内改行×67個)+
全角スペース+セル内改行+裏成駒名+セル内改行+
全角スペースでも、(セル内改行×47個)の場合
同様、大きな問題は出ないようであった。つまり、

計算シートの斜め下方向へのゴーストも出なかった。

 ただし、90°プレーヤーと270°プレーヤー
は、全角スペース+オモテ元駒名+全角スペース×2+
裏成駒名+全角スペースという、以前に述べたが
「別の文字列を使う」。
 ここで、mを47から67に、更に文字列の行数
を増加させたのは、

0°、180°プレーヤー用の駒を45°、135°、
225°、315°用プレーヤーで使えるように、
する為

である。斜めになるので、20°を超えると、
47セル内改行挿入セルでは、ゴーストが出てくる
のである。
 実際に、縦長のセル文字列を使った、8人制5五
将棋の初期配列を示すと以下の通りになる。

八人5五将棋初期.gif

 この将棋は、2人制の同名5升目将棋に加えて、
以下のルールが要る。
 1)プレーヤーは、下の0°朱色駒棋士から時計
回りに指す。
 2)玉将は取られるまで指し、取られたら、残り
の駒は、持駒も含めて取ったプレーヤーの駒になる。
 3)後半、敗者のプレーヤーは、なるべくゲーム
が長く続くように、負かされる相手を選択し無けれ
ばならない。
 4)別のプレーヤーの玉・金・銀・角・飛がいた
位置に入るか、直前にその位置に居た自分の駒は、
どのプレーヤーの陣地でも、日本将棋のルールで
自由に成る。ただし、通過して着陸し無いケースは
成れない。
 なお、斜めプレーヤーは金・銀の隣接升目の、
点/線接続が、普通とは逆になり、0°プレーヤー
から見て、角と飛車の性能が縦横/斜めで逆転する。
 実際に試しに、一人指ししてみると、一例で以下
のようになった。

八人5五将棋指掛.gif

 成りが、ほとんど出来ないが、下の状態に達する
まで、表計算ソフトの、独/ドキュメント
ファウンデーション/ライブルオフィス/カルク
ないし、米アパッチ/オーブンオフィス/カルク
に、特に異常は、無かったように思う。
 問題点として、90°・270°プレーヤー駒
と、その他の方向のプレーヤーの駒がフォームが
違う為、特に前記2プレーヤーが、その他の方向
のプレーヤーに、玉を取られて負けたときに変換
は、かなり煩雑になるようである。
 逆向きの90°・270°プレーヤー用変換は、
67セル内改行のこのケースも、CLEAN
関数を用意すれば、問題が無かった。問題の場合、
「+(セル内改行×67個)+」部を、
「&REPT(CHAR(10),67)&」等で
書いた、計算式セルを作って、めんどうだが、
1駒ずつ、90°、270°プレーヤー用駒を、
その他の方向駒に直すしか、このやり方の場合は
無さそうである。或いは、成が歩・銀・飛車・角
の4種類しか無いので、書式の無いひな形を、
脇のセルに、作って置くかだと思う。
 なお、この将棋自体の「出来」は、初手に王手
が連発されるので、斜め飛車が角行、斜め角行が
飛車の動き、金将の前3方が屋根、銀将が十字
動きになる、複雑化の面白さはあるが

余り芳しく無い、不出来なゲームであった。

 2人制5五将棋とは異なり、四隅に三角形雪隠
型領域が有るからである。盤升目の数が七国将棋
と、たまたま同じになるので、玉将の横に、七国
将棋の”奔王動きだが、駒の取り合いに無関係な
障害物駒”:「行人」を加えて

初期配列で48枚制を56枚制に変えた方が良い

ように、かなりの確からしさで予想された。
(2023/08/24)

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独ド/米ア表計算ソフト52行駒のゴースト有無チェック(長さん)

今回は以前に述べた表計算ソフト独/ドキュメント
ファウンデーション/ライブルオフィス/カルク
ないし、米アパッチ/オーブンオフィス/カルク
を使用する対面2人将棋で、後手逆さセル表示の側
に成駒が出来た際、成駒表示の表計算ソフトの下部
セルに、元駒のゴーストが出ないようにした処理
が、実際のプレーで、旨く機能するのかどうかと
いう点の、以下確認である。
 セルの形式として、全角スペース+セル内改行+
オモテ元駒名+セル内改行+全角スペース+

(セル内改行×47)+

全角スペース+セル内改行+裏成駒名+セル内改行+
全角スペースという、(以前の説明とは、多少
かっこ付けに、前後を入れ替えてみたが)52行の
縦長テキストセルを作り、セルの枠は、どちらかの
駒名が入る程度に小さく調整し、セル内のテキスト
文字の配置をスイッチすると、オモテ駒名と裏成駒
名に切り替わるという手法である。180°反転側
が下詰めで成駒を表示したときに、表計算ソフトの、
シートの、はるか下の下部に、本来ならオモテ元駒
のゴーストが原理的には現れるはずだが、実際には
出てこないのではないかという、目論見であった。
 以下は、セルを前記52行縦長方式で作ったとき、
上詰め表示で、全部オモテ元駒が表示された、
2017年型普通唱導集大将棋の初期配列である。

普通唱導集201752行初期.gif

 なお、実際のチェックは、独/ドキュメント
ファウンデーション/ライブルオフィス/カルク
でしているが、以下の図では試しに、米アパッチ/
オーブンオフィス/カルクで.ods形式ファイル
を読み込んで、差が無いかどうか見ている。後者
では上部のツールバー表示部で、セル内改行×47
の作業は不能で、セルダブルクリックで、文字入力
状態で、セル部で書き込む必要があるという点で、
前者と、駒作り作業方法に多少の違いが有る。が、
結論としては、問題は特に両方共起こらず、今の
ところ

ゴースト発生せず、目論見通りで万々歳の状況

となっている。
 すなわち、一例では下記のような指終わり(後手
勝ち)局面で、先手・後手に、それぞれ成麒麟の
獅子が出来ているが、後手駒に、元駒の「麒麟の
ゴースト」は、特に見当たらない。途中局面で、
成鳳凰の奔王等、他の後手駒にも成駒が出来たが、
「鳳凰ゴースト」も、特に出現し無かった。

普通唱導集201752行指終.gif

 このまま問題無く進めば、駒の移動で「Ctrl+
マウス左クリック」コントロールコードの入力が、
米マイクロソフト/オフィス/エクセルと違って
前記両者の表計算ソフトについては必要で、その分
比較して煩雑との問題は残るものの、「両カルク」
は、2人制持駒将棋のときに、駒字の入力が不要と
いう点で、

マイクロソフト/エクセルよりも、圧倒的に有利

という点はもはや揺ぎ無い位置に到達したように私
には認識された。(2023/08/23)

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独ド/カルク、米ア/カルクで52行セル作成(長さん)

今回も、表計算ソフトの
独ドキュメントファウンデーション/ライブル
オフィス/カルク、米アパッチ/オープン
オフィス/カルクで、180°逆立ちセルを
作成したときに、下詰め、数行セルの場合に、
表計算ソフトに対して下隣のセルに、先頭列の
文字のゴーストが出るという問題の、解決方法に
関するものである。今回は、表計算ソフトの
シート上のセル内容として、全角
スペース+セル内改行+オモテ駒名+セル内改行
+(セル内改行×46個)+全角スペース+
セル内改行+全角スペース+セル内改行+
裏の成駒名+セル内改行+全角スペース
という、合計52行のセルを作り、セルの列の
高さ、巾で大きさを小さくして、文字を下詰配置
して成駒名が表示されたときに、180°逆立ち
セルの、後手側に関してオモテ駒名のゴーストが
どうなるのかを、前記2種の表計算ソフトに
関してチェックした。原理的にはシートの

ずっと下に、オモテ駒名のゴーストが出るハズ
だが、実際には出ない。ひょっとするとゴースト
問題は、これで解決出来たかもしれない。

 なお、このセルでも、テキスト文字の配置を
スイッチすると、元の駒、成の駒は正しく表示
される。
 ただし、この52行セルを作るとき、
独ドキュメントファウンデーション/ライブル
オフィス/カルクの場合、激しく
Ctrl+Enterとキー入力すると、駒
作成中に

ソフトがハングアップする場合が有るので、
静かにゆっくり、駒セルは作ると良い

ようである。ゴーストが出ないかどうかを
以上はチェックしただけの段階であり、
たとえば2人制13升目108枚制の、
西暦2017年型普通唱導集大将棋の駒を、
このやりかたで作り、独ドキュメントファウン
デーション/ライブルオフィス/カルク、ないし
米アパッチ/オープンオフィス/カルクで指して
本当に問題が全く出ないかについては、現時点
確かめてい無い。
 それぞれセルに52行ものテキストを入力して、
それが108枚あって、セル移動させるのである
から、問題が起こらないかどうかは、今のところ
何とも言えないと思う。
 なお、前記の52行セルに、CLEAN関数
を施すと、4人将棋の90°、270°駒の
フォーム、「全角スペース+オモテ駒名+
全角スペース×2+裏の成駒名+全角スペース」
には、問題無く変換される。
 逆はCHAR(10)関数が5個から51個:
=MIDB(M26,1,2)&CHAR(10)&MIDB(M26,3,4)&CHAR(10)&
CHAR(10)&CHAR(10)&・・・・&CHAR(10)&CHAR(10)&
MIDB(M26,7,2)&CHAR(10)&MIDB(M26,9,2)&CHAR(10)&
MIDB(M26,11,4)&CHAR(10)&MIDB(M26,15,2)等
(ただし、変換する文字がM26に有る場合)
に増えるので、数式セルを1セルで作れるか
どうかは、私には現時点で判ってい無い。
(2023/08/22)

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