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福岡県前原市上鑵子遺跡で3C泰山水鳥木製品(長さん)

今回は、九州北部福岡県の、「伊都国」が弥生期
に在ったとされる、前原市上鑵子遺跡で、西暦
1994年の発掘調査で、大量の木製品が出土し、
祭祀用のように見られているらしい、動物形木製
品に漢字で、「奉山」と書かれているように私に
は見える模様の有る物品が、出土したようだとの
旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開され、発掘を一般
向けに啓蒙するパンフレット状冊子に載っている。
冊子は奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
139139_1_上鑵子遺跡.pdf
 冊子の名称は、以下の通りである。
上鑵子遺跡(出土木製遺物の概要)、西暦1996年、
福岡県前原市教育委員会。
 発掘報告書冒頭第2ページ「上鑵子遺跡の位置」
により、遺跡の場所は前原市市街の南東方の丘陵
との旨記載され、冊子冒頭の「はじめに」により、
遺物は西暦1994年前後に出土したとの旨読取
れる。webによると前原市大字有田字上鑵子に、
遺跡は存在するらしい。
 遺物の成立年代は、他に人物線刻画が出土し、
魏志倭人伝の記載と符合する事から3世紀頃の、
弥生時代後期と推定されているように、私には読
取れる。
 遺物の写真は、冊子の第11ページの上段の、
右に在り、水鳥形木製品との旨、付記されている。
高さが約9.5センチで、祭祀用かとの旨、説明
がある。

上鑑子泰山.gif

 上図のように、鳥の形をした木片の首に、ヨゴ
レに埋もれているが、縦に漢字で「奉山」と読め
るように疑われる、黒い模様がある。墨書木製品
としては、この解釈が正しければ、本ブログで過
去紹介した中でも最古級であろう。
 山中に点在する沼や沢に居た、水鳥の上半分の
姿のようでもあり、時代が下れば玩具の類の遺物
であるが、冊子の通り、山を奉じる祭祀具の一つ
なのかもしれない。夭折した死者を弔う法事の類
か、或いは盆祭りの先祖のようでもあると私見さ
れる。(2024/04/27)
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