SSブログ

インドカナウジ将棋駒に紀元前2世紀の車駒か(長さん)

以下、urlでエイチティティピー:
//history.chess.free.fr/library.htm
中にある論文情報の続編である。
今回は、

紀元前2世紀から(後)3世紀の間に成立
の、インドの将棋駒が疑われる車駒の話題

である。論文の著者は、ドイツミュンヘン
のRennte Syed氏で、2000
年頃のものである。”カナウジ発掘のテラ
コッタ~棋士存在か~”(Early
Terracottas from Kanauj
ChessMen?)に記載されている。
 問題のテラコッタの車駒とされたものは、
以下のような姿であり成立はチャトランガ
の推定成立期、西暦600年より有意に早
く、西暦前2世紀から3世紀とされる。
正確な地理が私に、個人的につかめないが、
発掘場所はHastinaplaで、na
のaの上に-が入っている。西暦1954
年頃に、発掘されたようである。

カナウジ近郊車駒.gif

 なお今問題にしている、Syed氏の
論文には、カナウジの将棋駒と疑われる
出土立体造形物が、全部で9個前後紹介さ
れている。なお、サイトの都合で写真だけ、
別のPDFに保管されていた。
 文字列検索から、この車駒については、
他の発掘品と、成立年代がおおきくズレて
いる点につき、Syed氏は論文中で、詳
しく説明は、していないようである。
 以下は、本ブログの見解である。

この車駒または、砲駒にも見える物品は
将棋駒では無い

と、考える。根拠は

写真の右の方に見える”穴”

であり、糸を通して引っ張って遊ぶ玩具に
私には見える。
 この遺跡自体は、かなり、いろいろな年
代のものが、層ごとに出てきて、たまたま
3世紀以前の層に、問題のテラコッタは有っ
たのだろう。が、

この時代にインドチャトランガが有るとの
証拠は、これだけでは希薄

だと、私は見る。このケースは、史料に

穴が開いていなかったら、車ないし砲駒が、
インドに紀元前2世紀程度に存在したとの
説を、否定しにくかった

だろう。
 日本の鎌倉市出土物品の中に、そのお陰
で将棋駒ではなくて、札だと確定した例が
あったように記憶するが。考古学史料は、
特に小物のケース、”穿孔がして有る”と
言う点が往々にして、重要な手がかりを与
える場合があるようだ。(2020/02/19)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。