オープンオフィスを使用し実数走り日本将棋をテスト(長さん)
以前述べたように、整数歩数ルールしかない日本将棋
に、排除領域を定義し、実数歩みで衝突したと見なせ
る時点で、相手駒を持ち駒化する日本将棋は、表画
ソフトの作成画面を使えば、PC上でする事が出来る。
マイクロソフトのパワーポイントと、アパッチ・
オープンオフィスのdrawが例として挙げられ、
尺表示が簡単な後者が有望とみられた。
この将棋は、動かす駒の
着地点を暗算で出す必要が有る。
今回は、オープンオフィスdrawソフトの使用方法
にも慣れていなかったので、複雑なルールは避け、
走りや歩みで衝突して相手駒を取った場合には、元の
相手駒座標に移動するだけにした。
つまり、第一衝突駒を選択するのに、境界面の位置計
算は必要だが、衝突するのがどの駒なのかが判ったら、
取った後は、
単純に、相手駒の元居た位置にする
事にしたのである。ただし、ルール上は動きがポーン
化する歩兵の2歩を避けるため、2歩になる場合は、
相手駒を捕獲してから元筋同段へ自駒歩兵戻りとする。
2歩が発生するのに戻れない場合は、相手駒を歩兵で
取れない等の、付帯規則をつける必要が有り、ルール
自体はむしろ、煩雑化する。
ちなみに日本将棋では、捕獲しようとしている、
相手駒までの距離の二乗の整数部四捨五入値と、
最接近点までの距離の二乗の整数部四捨五入値は、
概ね同数字である。正面衝突に近ければ、本ゲー
ムでは衝突点は大体0.7手前。2乗値で0.49。
0.49の常用対数は、-1+0.7前後である。
日本将棋の普通の駒の動かし方では、走りで通過で
きる場合は、縦横走りの場合最接近駒は1.0升、斜
め走りの場合は、1/√2升離れて、カスって行くだ
けになる。
なお、日本将棋の元ルール通り、今回については
初期配列で各駒は、升目の中央に置く事にした。
そのため繰り返すが普通の歩み走りの着手をする限り、
斜め走りの角行等が、相手の駒排除域を0.007升
強離れてカスって行く事を知っていさえいれば、整数
着手を連続している状態なら、普通の日本将棋になる
ゲームとした。
ただし、桂馬は跳びなので、(⊿X,⊿Y)=
(±1,2)で、跳ぶだけとし、着地点は、駒を取っ
ても、座標は移動しないにした。歩兵は、味方他歩兵
排除円が存在する場合、二歩は禁止。冒頭の筋戻し規
則も採用した。また相手奥ラインY=10.00ライ
ン以外では、香車と歩兵は打てるが、Y≦8.00
ラインでしか桂馬は、行きどころが無いので打てない
とした。
その他は日本将棋と、考え方は一緒でテストした。
例えば成れる駒は、相手陣Y≧7.500に着手前か
着手後に居れば成れる。(Y≧7.000等の方が良
いかどうかは、私は試してみていない。)
結論から述べると、
オープンオフィスのソフトはヘルプの調子がおかしい
が、だいたい使える
ようだ。以下話を続ける。
まず、盤の座標合わせ、つまり(0,0)が、升目
の縁に来るように出来るのかについては、さほど難し
く無かった。更に1升が1.0になるかどうかだが、
デフォルト画面から調整する場合、センチメートル・
シートではなくて、インチ・シートにした方が簡単だっ
た。が、尺の目盛りをセンチからインチにするのに、
参照したオープンオフィス・Draw日本語版、
2019年9月バージョンは、
ヘルプと実際の操作が違う。
調整でまごついた。まあ、機能が有るので、
我慢して使うアプリケーションソフトというイメージ
である。
マウスによる、駒の引っ張り上げは出来る。が、
マウスの操作は、AIを積んでいると見られるオープ
ン・オフィスのソフトに慣れていないと、
AIに人間が調子を合わせるのは、結構疲れた。
マウスの操作の難易度は、エクセルの方が容易だ。
ザットだが、将棋をしている感じにはなったので、
冒頭に述べたゲームのチェックをしてみると、以下の
ような局面に、一例として到達した。
以下は先手が▲5.5 四・五角(4六)と指した
所である。この将棋では、今述べた角の筋違い移行の
手が合法になる。この場合は、通常狙われる事が少な
い、後手の守りの要の2三の位置の金と、先手は自分
の角とを交換しようとしているのである。ちなみに、
△5四歩は▲同角。
ただし、後手は△2.5 一・五角と応じる事が出
来る。交換してから△5.5 四・五角(1.5
二・五)と逆に出て、先手2八位置の飛車取りを狙う
のである。つまりこの局面は、あっと言う間の急戦だ。
次に考え方は類似だが、別の例を示す。
以下は、先手が▲6.5 六・五角(9九)と指し
た所である。
つまり大切な事は、
この将棋では何れも角行は、筋違いに移行出来る事。
通常はこの局面で、角取りが掛かれば、先手の角行
は、7七の位置にしか逃げられない。その為更に後手
が、△8七竜と引くと、▲5九角にするしか無いから、
先手の角は無力化する。ところが前記のように▲6.5
六・五角と交点へも行けると、△8七竜と再び角取り
を掛けても、▲6七角と半歩引けば、5八の位置の金
で紐が付く。この後△6六歩打ち等後手がしたとして
も、▲5六角△5五歩▲8三角成等して、角は相手陣
で、暴れてしまうのである。このような変化がある為、
形勢は、駒が整数動きしかできない場合に比べて、相
当に変化する。相手が、封じ込めたと思った角で攻め
返されて来るとはちょっと予想できない。だから意外
性の有る新作の日本の将棋に、一応はなりそうだ。
以上のように、オープンオフィスのDrawという
アプリケーション・ソフトの作成画面を使って、
実数動きの日本将棋が、一応は出来る事が判ってきた。
(2020/07/07)
に、排除領域を定義し、実数歩みで衝突したと見なせ
る時点で、相手駒を持ち駒化する日本将棋は、表画
ソフトの作成画面を使えば、PC上でする事が出来る。
マイクロソフトのパワーポイントと、アパッチ・
オープンオフィスのdrawが例として挙げられ、
尺表示が簡単な後者が有望とみられた。
この将棋は、動かす駒の
着地点を暗算で出す必要が有る。
今回は、オープンオフィスdrawソフトの使用方法
にも慣れていなかったので、複雑なルールは避け、
走りや歩みで衝突して相手駒を取った場合には、元の
相手駒座標に移動するだけにした。
つまり、第一衝突駒を選択するのに、境界面の位置計
算は必要だが、衝突するのがどの駒なのかが判ったら、
取った後は、
単純に、相手駒の元居た位置にする
事にしたのである。ただし、ルール上は動きがポーン
化する歩兵の2歩を避けるため、2歩になる場合は、
相手駒を捕獲してから元筋同段へ自駒歩兵戻りとする。
2歩が発生するのに戻れない場合は、相手駒を歩兵で
取れない等の、付帯規則をつける必要が有り、ルール
自体はむしろ、煩雑化する。
ちなみに日本将棋では、捕獲しようとしている、
相手駒までの距離の二乗の整数部四捨五入値と、
最接近点までの距離の二乗の整数部四捨五入値は、
概ね同数字である。正面衝突に近ければ、本ゲー
ムでは衝突点は大体0.7手前。2乗値で0.49。
0.49の常用対数は、-1+0.7前後である。
日本将棋の普通の駒の動かし方では、走りで通過で
きる場合は、縦横走りの場合最接近駒は1.0升、斜
め走りの場合は、1/√2升離れて、カスって行くだ
けになる。
なお、日本将棋の元ルール通り、今回については
初期配列で各駒は、升目の中央に置く事にした。
そのため繰り返すが普通の歩み走りの着手をする限り、
斜め走りの角行等が、相手の駒排除域を0.007升
強離れてカスって行く事を知っていさえいれば、整数
着手を連続している状態なら、普通の日本将棋になる
ゲームとした。
ただし、桂馬は跳びなので、(⊿X,⊿Y)=
(±1,2)で、跳ぶだけとし、着地点は、駒を取っ
ても、座標は移動しないにした。歩兵は、味方他歩兵
排除円が存在する場合、二歩は禁止。冒頭の筋戻し規
則も採用した。また相手奥ラインY=10.00ライ
ン以外では、香車と歩兵は打てるが、Y≦8.00
ラインでしか桂馬は、行きどころが無いので打てない
とした。
その他は日本将棋と、考え方は一緒でテストした。
例えば成れる駒は、相手陣Y≧7.500に着手前か
着手後に居れば成れる。(Y≧7.000等の方が良
いかどうかは、私は試してみていない。)
結論から述べると、
オープンオフィスのソフトはヘルプの調子がおかしい
が、だいたい使える
ようだ。以下話を続ける。
まず、盤の座標合わせ、つまり(0,0)が、升目
の縁に来るように出来るのかについては、さほど難し
く無かった。更に1升が1.0になるかどうかだが、
デフォルト画面から調整する場合、センチメートル・
シートではなくて、インチ・シートにした方が簡単だっ
た。が、尺の目盛りをセンチからインチにするのに、
参照したオープンオフィス・Draw日本語版、
2019年9月バージョンは、
ヘルプと実際の操作が違う。
調整でまごついた。まあ、機能が有るので、
我慢して使うアプリケーションソフトというイメージ
である。
マウスによる、駒の引っ張り上げは出来る。が、
マウスの操作は、AIを積んでいると見られるオープ
ン・オフィスのソフトに慣れていないと、
AIに人間が調子を合わせるのは、結構疲れた。
マウスの操作の難易度は、エクセルの方が容易だ。
ザットだが、将棋をしている感じにはなったので、
冒頭に述べたゲームのチェックをしてみると、以下の
ような局面に、一例として到達した。
以下は先手が▲5.5 四・五角(4六)と指した
所である。この将棋では、今述べた角の筋違い移行の
手が合法になる。この場合は、通常狙われる事が少な
い、後手の守りの要の2三の位置の金と、先手は自分
の角とを交換しようとしているのである。ちなみに、
△5四歩は▲同角。
ただし、後手は△2.5 一・五角と応じる事が出
来る。交換してから△5.5 四・五角(1.5
二・五)と逆に出て、先手2八位置の飛車取りを狙う
のである。つまりこの局面は、あっと言う間の急戦だ。
次に考え方は類似だが、別の例を示す。
以下は、先手が▲6.5 六・五角(9九)と指し
た所である。
つまり大切な事は、
この将棋では何れも角行は、筋違いに移行出来る事。
通常はこの局面で、角取りが掛かれば、先手の角行
は、7七の位置にしか逃げられない。その為更に後手
が、△8七竜と引くと、▲5九角にするしか無いから、
先手の角は無力化する。ところが前記のように▲6.5
六・五角と交点へも行けると、△8七竜と再び角取り
を掛けても、▲6七角と半歩引けば、5八の位置の金
で紐が付く。この後△6六歩打ち等後手がしたとして
も、▲5六角△5五歩▲8三角成等して、角は相手陣
で、暴れてしまうのである。このような変化がある為、
形勢は、駒が整数動きしかできない場合に比べて、相
当に変化する。相手が、封じ込めたと思った角で攻め
返されて来るとはちょっと予想できない。だから意外
性の有る新作の日本の将棋に、一応はなりそうだ。
以上のように、オープンオフィスのDrawという
アプリケーション・ソフトの作成画面を使って、
実数動きの日本将棋が、一応は出来る事が判ってきた。
(2020/07/07)
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