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茨城県土浦市常名台遺跡で4C泰山墨書土器(長さん)

今回は、茨城県土浦市の遺跡で、古墳時代
前期に成立とみられる遺跡から、漢字で
泰山と書いてあるように見える丸い金魚鉢
型の出土土器の話題である。一字目がはっ
きりしないが、奉山では無くて

本当に泰山のように見える。

遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は以下の通りである。
茨城県土浦市常名台遺跡群確認調査神明遺跡(第3次調査)、
2002年、土浦市・常名台遺跡調査会・土浦市教育委員会。
なお、遺物は常名台遺跡群神明遺跡で出土
しているようである。
 発掘報告書冒頭の例言によると、遺跡の
場所は、茨城県土浦市常名字神明2760
番地。遺物が出土したのは西暦2001年
前後の事のようである。町の北西側らしい。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第74
ページ付近によると、第1号竪穴住居跡で
出土したが、この竪穴住居跡自体が4世紀
とみられる、古墳時代前期成立と考えられ
ているように読み取れる。なお、付近の
竪穴住居跡に古墳時代前期成立のものが、
多いようである。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版(
PL)第25の第3段目中央に在って、遺
物番号、第1住居跡の第6番との旨、ナン
バリングされている、丸い形の土器である。

常名台泰山.gif

 上図のように、下の方に縦に2列で、そ
れぞれ泰山(改行)泰山と書いてあると言
われれば、そのようにも読める、漢字の
ような煤模様が在る。第1字目が泰だか奉
だか、はっきりせず、

泰山である可能性は否定できない。

これだけの事実から、将棋と無関係である
と、完全否定するのも困難と見られる。が、
土浦市からは筑波山が見えるという事実が
有り、金鉱が無くても純粋に山を拝むと
いう事が、古墳時代の前期に成立したとい
う事を、単に表しているという仮説も、こ
のケースには完全否定は出来ないであろう。
特に筑波山は土浦市よりは学園都市付近の
方が見易いが、見る方向で2峰見えるので、
墨跡の表現は、この山を表現した疑いが、
一応持てるであろう。(2022/05/19)

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