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茨城県常陸大宮市上ノ宿追跡で大虎墨書土器(長さん)

今回は、平安時代9世紀成立の茨城県の集落跡
遺跡から、大虎と皿の破片のような形の土器に
書かれているように見える、遺物出土の話題で
ある。

発掘報告書で大家と読んでいるが、字が不明確
な上にヒントになるような、共出土遺物も無く、
仔細不明

である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
12169_1_上ノ宿遺跡発掘調査報告書.pdf
発掘報告書の名称は以下の通りである。
茨城県常陸大宮市上ノ宿遺跡第2次調査Ⅱ、2009年、
常陸大宮市教育委員会・大和リース株式会社・有限会社
日考研茨城。
 遺跡の位置は、発掘報告書末尾の抄録による
と、茨城県常陸大宮市宇留野3061-1付近
一帯。遺物が出土したのは西暦2008年前後
の事のようである。
 遺物の成立年代は、竪穴住居跡第67号で出
土したが、発掘報告書の第22ページ付近によ
ると、共出土遺物の形から9世紀後半の、平安
時代前半とみられているように読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第11
の上から2段目右に在り、竪穴住居跡第67号
出土と付記されている。スケッチ図では竪穴
住居跡第67号の第1番とナンバリングされ、
皿の破片とされているように、発掘報告書から
は読取れる。

上ノ宿大虎.gif

 発掘報告書でも、墨書土器とされ、釈文とし
て、「大家」と読まれている。だが豕の左側の
ハライが3本ではなくて2本しか見当たらない。
字は不明確だと私見され、余分な部分はヨゴレ
だと強弁すれば、大局将棋の猛虎の成り駒の、
大虎のようにも読めるように私見する。

大家では絶対無いというところまでは、行かな
いとは思う

のだが。食器の皿とみられる物品1枚に「大家」
と、配備先の建物名を記載する動機に、やや疑
問が残るかもしれないと私見する。そうでは無
くて、この例では

大酒飲みの、オヤジ用の食器という意図の可能
性が有り得るようにも、ひょっとしたら取れる

のでは無いか。
 何れにしても、平安時代初期に虎が、酒飲み
飲んだくれの蔑称として成立していたとすれば、
大局将棋とは無関係だが、大虎(おおとら)の
事だと結論出来る可能性が、残るように私は疑
う。(2022/06/29)

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