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兵庫県西宮市西宮神社社頭遺跡で近代角行刻・墨書瓦(長さん)

今回は、時代が下って明治の頃成立と
読取れる、兵庫県西宮市の中心部に在る
表題の遺跡から、角行と書いてあるので
はないかと疑われる瓦のカケラ状の遺物
の出土の話題である。

行の字が不明確であり、偶然模様

と疑われる。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
20203_3_西宮神社社頭遺跡発掘調査報告書.pdf
 発掘穂刻書の名称は以下の通りである。
兵庫県文化財調査報告第388冊西宮神社社頭遺跡
発掘報告書、西暦2011年、兵庫県教育委員会。
 発掘報告書冒頭の例言によると遺跡の場
所は、兵庫県西宮市社家町・本町・馬場町。
遺物が出土したのは、発掘報告書末尾の抄
録により西暦2005年前後のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第1本文
pdfの第28ページによると、形から、
近世後半~近代のものと解釈されている旨
記載されている。
 遺物の写真は、発掘報告書第3写真図版
pdfの写真図版第16:”出土遺物5”
の、最下段に在って、遺物番号第113番
との旨ナンバリングされている。模様が見
えるのは右側の方であり、小型の瓦カケラ
のように、私には見える。

西宮神社角行.gif

 上図のように、写真の中央に、刻書で漢
字の「角」のように見える白い筋模様が在
る。そしてその下部に、煤が被って黒い面
に、やはり白い筋で行の字が埋もれている
ように、そう言われて見れば、見えなくも
無い模様が在る。
 日本将棋が成立していた時代であるから、
たまたま将棋の角行の名を書いても、特に
おかしくは無いとは言える。割れた破片で
あるが、割れる前の表面の部分とは形から
推定できそうではある。
 瓦の側面だった部分のように見えるが、
角行と書いた可能性が無いとは言えないが、
行の字が、余りに不明解である。なので、
今のところ偶然模様では無いかとしておく。
(2022/10/20)

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