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大阪府松原市三宅西遺跡で中世奔人墨書土器(長さん)

 今回は、大阪府松原市の三宅西遺跡で、
中世成立とみられる第2層の流路跡から、
漢字で奉人と書かれているように見える、
墨書土器の破片が出土しているという旨
の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
65590_1_三宅西遺跡Ⅱ.pdf
発掘報告書の表題は以下の通りである。
(財)大阪府文化財センター調査報告書
第204集松原市三宅西遺跡Ⅱ、西暦2010年7月、
財団法人大阪府文化財センター。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場
所は、大阪府松原市三宅西5・6・7、
三宅中7。遺物が出土したのは、西暦
2009年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は流路跡の層序
第2層で出土したが、発掘報告書の第9
ページ付近によると。層序第2層は、13
世紀~14世紀、鎌倉時代ないし南北朝
時代の遺物の層とみられているように、
読取れるようである。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第
19の下カラム:”第3~5区 第2面 
3流路 出土遺物(2)”の左下に在り、
遺物番号で流路跡の第2層の第16番との
旨、ナンバリングされて、土器の破片の、
側面と、一部裏面を撮影した写真である。

三宅西奔人.gif

 上図のように、側面の右に寄った部分
に縦に、かなり大きく漢字で”奉人”と
書かれているような黒い模様が在る。
 土器自体が祭祀用で、祭祀の主催者の
器である事を示しているのかもしれないと
私は考える。奉が奔である可能性は少なく、
摩訶大大将棋/摩訶大将棋の成立年代の
推定は、この史料からは困難ではないかと
字を見た限りは疑っている。(2023/01/22)

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