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兵庫県たつの市福田片岡遺跡で中世三入井刻書土器(長さん)

今回は兵庫県たつの市の遺跡で、備前焼の
陶器とされているとみられる遺物の破片に、
刻書で漢字で「三入」と読めるような線と、
呪いで井マークを書いたが、将棋盤の絵の
ようにも見え、歩兵等の将棋駒が、相手陣
の第3段目で金将に成るのにちなんで蓄財
呪いをしたのではないかと連想される、
奇妙な模様の有る、遺物の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
65328_4_福田片岡遺跡.pdf
 発掘報告書の表題は以下の通りである。
兵庫県文化財発掘調査報告書第94冊
福田片岡遺跡、西暦1991年2月、
兵庫県教育委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると、遺跡の
場所は、兵庫県たつの市(旧:龍野市)
誉田町福田。遺物が出土したのは、
西暦1983年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第1本文
pdfの第169ページ付近の記載による
と、遺物が出土した第4土坑で、15世紀
前半、室町時代前期の青磁が共出土してい
て、この頃成立の大きな甕型備前焼陶器の
破片とみられているようである。
 遺物の写真は、発掘報告書第4写真図版
pdfの写真図版第230:”中世土器
(36)備前焼箆書(2)”の下段に在り、
”三入♯”との旨、釈文がある。「三石入
大甕」と遺物観察欄で表現されている。

福田片岡三入升盤.gif

 上図のように左に、入が左と下で切れて
いるようだが、ヘラで、漢字でそのように
読める長くて太く、はっきりとした線が有
り、右に井マークが有る。

内容物を示すと同時に、内容物が呪い用で
ある事を示唆している

のであろう。
 将棋で歩兵等が金将に三段目で成る縁起
の良いルールにちなんでいるようにも連想
される。が、物体(石)が3個入っている
のを示しているだけかもしれない。つまり、
三段目より以降の位置に入る事は示してお
らず、「物体3個で吉祥星(天体)のごと
くに拝む者に幸運をもたらす」という呪い
カテゴリーのものなのではないかとも疑わ
れという事である。「と金」等を連想する
のは、既に日本の将棋が成立しているとみ
られる時代の物品な為、問題は無いが、解
釈としてやや苦しいと、私は疑っている。
(2023/01/23)

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